守備的戦術に批判も…オランダ 超速攻貫き2発首位通過

[ 2014年6月25日 05:30 ]

<オランダ・チリ>ドリブルするオランダ代表キャプテンのロッベン。左はチリ代表アランギス(AP)

W杯1次リーグB組 オランダ2―0チリ

(6月23日 サンパウロ)
 オランダが高速カウンターでチリの息の根を止めた。終了間際の後半47分。1本の縦パスに反応したロッベンが左サイドを突破。すがりつく相手DFを振り切ると、ファーに飛び込んだデパイのダメ押し弾をアシストした。

 周囲の“けん騒”にもブレることなく結果を出した。すでに1次リーグ突破を決めていたオランダは、ファンハール監督が採用する5―3―2でチリの攻撃を封じ、後半32分にヤンマートの右クロスを途中出場のフェルが頭で合わせ先制。終了間際にも2点目を決め、1位通過でブラジルとの決勝トーナメント1回戦での対戦も回避した。

 スコアは完勝もボール支配率は36%―64%。この戦いぶりが議論を呼んだ。従来の攻撃的サッカーではなく守備を固める戦術に、チリのサンパオリ監督からは「アンフェアだ。彼らはサッカーをしたがらなかった」と皮肉られた。3戦10得点にも聞こえてくる「超守備的」との批判の声。大会後のマンチェスターU監督就任が決まっているファンハール監督は、いら立ちを隠せなかった。攻撃的選手のカイトをDFラインに下げたことを質問した記者には「攻撃的の定義を聞きたい」と逆質問。「チリの(サイドMF)イスラとメナはサイドバックだった。見なかったのか」と相手も守備的だったと吐き捨てた。

 怒りの指揮官が「賢いチームが勝った。これが戦略」と言うように新戦術は機能している。シュート数は相手の7本に対して13本。初戦のスペイン戦も支配率で下回りながらシュート数で勝った。ロッベンとファンペルシーの2トップは、ここまで11本と8本のシュートを放ちながら枠外はともに1本。攻守分業による守備負担の軽減が、高い決定率を支えている。守備的な批判も強さゆえ。戦術の要であるロッベンは「チームを誇りに思う」と胸を張った。

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