ビルドアップできる長身CBの育成が急務「監督を代えるだけの問題ではない」

[ 2014年6月25日 09:57 ]

コロンビアのクアドラードと競り合う日本代表のDF吉田(AP)

W杯1次リーグC組 日本1―4コロンビア

(6月24日 クイアバ)
 ザックジャパンのW杯はあっという間に終わってしまった。だが、同時に4年後のロシア大会に向けたカウントダウンはすでにもう始まっている。スポニチ本紙評論家の川本治氏(62)に、日本代表の現在の問題点と今後の再建策を聞いた。

 まずは「サッカーは積み上げ。FIFAランクも積み上げだ。その積み上げたものが削られちゃいけないが、4年前に築き上げたものが逆戻りしてしまった気がして仕方ない」と川本氏は日本代表に危機感を募らせる。

 逆戻りした原因はどこにあるのか。「日本協会とザッケローニ監督だ。南アフリカ大会でベスト8を逃して迎えた今大会。世界と戦うにはもっと泥臭いサッカーをしないといけないのに、ザッケローニ監督はそうしなかった。日本協会はそういう監督を選ばなかった」。

 「4年前の代表に比べたら、守備への意識が希薄ではないのだろうが、何か弱々しい印象を受けた。吉田以外に最終ラインからビルドアップできる選手がいない。技術委員会がこの大会を総括して分析するだろうが、日本のストロングポイントをしっかり出せる監督を選んで欲しい。日本の将来を考え、上積みできる指導者をだ」と次期監督の選定をしっかりと慎重にして欲しいと訴えた。

 では、今後、出てきて欲しい、出てこないと困る若い芽とは?「大型でビルドアップできるセンターバック(CB)の出現が急務だ。ゴールは水もの。まずは点を取られないようにするのが先決で、今野には申し訳ないが、高さ、強さという点でW杯でのセンターバックではなかった。確かに読みはいいかもしれない。PKを与えた場面も、本人は分かっていただろう。だが、余裕がない」。前回の南アフリカ大会では中沢、闘莉王がいた。「彼らのように高さがあって、しっかりボールを蹴ることができて、読めるセンターバックは4年間あれば見つかるはず。それが世界で戦うためには急務だ」と川本氏はいう。

 そして、続けた。「監督を代えるだけの問題ではない。それを日本協会に強く言いたい」。4年間を長いと取るか、短いと取るか。日本協会の先を見据えた指導力に期待したい。

 ◇川本 治(かわもと・おさむ)1952年(昭27)5月1日、北海道釧路市生まれの62歳。室蘭清水ヶ丘高校2年までGKを務め、中央大進学後以降はFWに転向。古河電工(現J2千葉)では9シーズンに渡ってプレーし、引退後はコーチ、監督、強化部長など要職を歴任した。現在は日本代表戦のほか、カテゴリーを問わずスタジアムに数多く足を運び、誠実な人柄で選手や関係者からの信頼も厚い。

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