フジ解説委員・風間晋氏 中国の気球問題「今回は米国が偵察用と断定、日本が名指しで中国をやると…」

[ 2023年2月16日 08:56 ]

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 フジテレビ報道局解説委員の風間晋氏が16日、同局の情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。政府が、中国の偵察用気球とみられる物体が日本上空を飛行していた事態を受け、領空侵犯した気球や無人機を撃墜できるよう、武器使用の要件緩和を検討していることについて言及した。

 自衛隊法84条は外国の航空機が領空侵犯した場合、着陸や退去を促すため「必要な措置」を講じられると規定。警察権の行使に準じ、武器使用は正当防衛や緊急避難の場合に限り認めてきた。戦闘機など有人の航空機への対処が前提で、気球や無人機は想定されていない。

 風間氏は「今回の場合は、米国が、これは中国が偵察に使っている気球だということを断定してくれたじゃないですか。ですから日本も、以前、同じようなものが来ていますということを発表しやすくなったと思うんですね。そうでないと、日本が名指しで中国をやると、それはなかなか大きな反発を呼ぶことになってしまうので難しいところですよね」と言い、「中国としては、実は1番見ているのは、どれだけ発見されるか、そして、発見された場合にその国がどういうふうに対応してくるのか。つまり非難してくるのか、あるいのは見過ごしていくのか、そういうところじゃないかなと思いますけどね」と自身の見解を述べた。

 中国の気球を巡っては、米軍が現地時間4日に撃墜。10~12日にも3件の飛行物体を相次いで撃墜し、民間機の安全な飛行を脅かす可能性があったためだと説明した。日本では2019年11月に鹿児島県、20年6月に宮城、福島両県、21年9月に青森県で飛行物体が目撃された。20年当時、河野太郎防衛相は記者会見で「安全保障に影響はない」と述べていたが、防衛省は今月14日、中国の偵察用気球と強く推定されると発表した。

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2023年2月16日のニュース