男女逆転「大奥」山本耕史が原作超えた!「目の動きが細かい」「天才」表情だけで魅せた熱演トレンド入り

[ 2023年2月16日 11:01 ]

ドラマ10「大奥」第6話。綱吉(仲里依紗)を見つめる右衛門佐(山本耕史)(C)NHK
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 “男女逆転の大奥”を描くNHKドラマ10「大奥」(火曜後10・00)は2月14日、第6話「五代将軍綱吉・右衛門佐編」が放送された。「子を産む」ことを求められた徳川綱吉を演じる女優・仲里依紗(33)の“唯一の理解者”となった右衛門佐役の山本耕史(46)の熱演が、Yahoo!リアルタイム検索2位入りし、さらにツイッタートレンド入りも果たすなど、大きな反響を呼んでいる。

 <※以下、ネタバレ有>

 漫画家・よしながふみ氏の同名漫画が原作。若い男子のみが罹患し、感染すればほぼ死に至る「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」がまん延した江戸時代が舞台で、3代将軍・徳川家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを描き、センセーションを巻き起こした。全19巻は累計600万部(紙・電子)を誇る。これまで過去3度、映像化されているが、今回は初めて物語のラスト・大政奉還まで映像化される。脚本は連続テレビ小説「ごちそうさん」、大河ドラマ「おんな城主 直虎」などの森下佳子氏。

 第6話は「五代将軍綱吉・右衛門佐編」。綱吉(仲里依紗)は桂昌院(竜雷太)の反対を押し切り、右衛門佐(山本耕史)を側室候補に挙げようとするが、右衛門佐は“とある理由”から綱吉への忠義を示すことが可能な役目を懇願。一方、側用人・柳沢吉保(倉科カナ)と桂昌院は、綱吉が気に掛ける右衛門佐の失脚を狙い、あらゆる手を尽くし…。そんな折、綱吉の一人娘・松姫を悲劇が襲い、綱吉の人生の歯車が狂い始め…という展開。

 「五代将軍綱吉・右衛門佐編」の鍵を握る右衛門佐は、綱吉の御台所・鷹司信平(本多力)が、自身の権力をより強固にするために京から呼び寄せた人物。綱吉や父の桂昌院、柳沢吉保からも「曲者」とされている。

 だが綱吉は、器量の良さだけを求められたこれまでとは違い、ともに学問に励むなど理解のある右衛門佐を、父の反対をよそに重宝する。右衛門佐も、綱吉の博識さに触れ、表に出さない真の姿に惹かれていく。

 この回、綱吉は最愛の一人娘・松姫を失う。癒えない悲しみの中で、父・桂昌院から跡継ぎを生むことばかりを求められる。父の愛とは知りながらも自らの悲しい運命を悟り、周囲からは“性に奔放な将軍”と思われながらも、将軍としての定めを果たそうと感情を押し殺す日々だった。

 貧しい公家出身の右衛門佐は、男子が激減した世の中で、金を稼ぐために家族から“種付け馬”として子種をつけることを求められていた。大奥入り前の自身と、綱吉の悲しい運命が重なるラストでは、初めて本音を打ち明けた綱吉を抱きしめ、だがすぐに冷静さを取り戻し「お疲れなのです。こよいはゆっくりおやすみくださいませ」とだけ言い残した右衛門佐。言葉ではなく表情だけで、視聴者に右衛門佐の苦しみを語りかけるラストシーンだった。

 この熱演に、ネット上では「この場面だけでなく右衛門佐の瞳の動きだけで綱吉への感情の揺らめきが分かるのさすがヤマコーさん大好き」「右衛門佐にしてみれば綱吉はかつての自分なのだろう。男女の愛しさもあるが、むしろ相手を分かるからこそ大事に思えるのだ」「そして山本耕史の右衛門佐の愛しさと切なさと心強さともといこれは怒りか…がゆらめく瞳の素晴らしさよ」「仲里依紗さんと山本耕史さんの演技力がえぐい。いやもう上手いというのも失礼なんだけどもマジでほんっっっとに上手すぎて、策略でバチバチやりあうとこ超面白かったし、ラストシーンはドッキドキからの切なさがたまらんかった」「綱吉と右衛門佐のシーンめっちゃ少ないのに、愛も恋も語らないのに、この数シーンで心が通ってるってわかるの天才すぎる。無駄がなさすぎる。怖い」「右衛門佐は怯えてるようにも見えるけど、このとき綱吉に恋に落ちたようにも見えるね…目の動きが細かい…さすがのヤマコー演技が素晴らしいよぉ」と、称賛する声でネットのトレンドを席巻した。

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2023年2月16日のニュース