小山明子 うつ病の原因振り返る「お金が…」克服の要因は家族愛「助けてくれなかったら立ち直れなかった」

[ 2023年1月16日 14:21 ]

小山明子
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 映画監督・故大島渚氏の妻で、女優の小山明子(87)が16日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)に出演。2021年に発症した、うつ病が改善しつつある現状について語った。

 小山は穏やかな笑みを浮かべながら、病気の原因を「経済だったんですよ」と振り返った。新型コロナウイルスの感染が広がる前までは、講演等の仕事が多数入っていたが、コロナ下でそのほとんどが中止、延期に。「それはそれでしょうがなかったんですけど、そのとき初めて“エッ”て。これまで途切れなく、お仕事させていただいていたのに、これから生活どうするんだろうって。のんきなんですけど、その時初めて思ったんですね」と振り返った。

 個人事務所の経理面をすべて知人に委任しており、資金面の全体像は把握しておらず。「私、どんぶり勘定で、ある日“小山さん、もうこれだけですよ”って言われて。エッ、これでどうやって生活するの?って。お金がなかったら、私は生きられないと思い詰めて、パニックになったんですね」と言う。気分が晴れず、眠ることもままならなくなったため、病院に行ったところ、うつ病の診断を受けた。

 改善することができたのは家族の存在だった。「長男の武(たけし)、次男の新(あらた)とお嫁さん、2家族が“お母さんがどうかなっちゃう”とビックリして、みんなで家族会議したようです」。2家族の献身的な支えが病状改善の主要因となった。2人の息子の妻が中心となって、今まで以上の密なコミュニケーションを取ってくれたことと同時に、生活費、経費などの財政面を根本から見直し。5社で月10万円ほどの掛け金だった生命保険も解約した。

 「2人のお嫁さんが本当によくしてくださって…。お母さんが亡くなって、私達は生命保険をアテにしていないのでやめてくださいって、彼女が全部解約して…」と笑う。今では週1度は長男の家で食事をともにするように。「私がどんぶり勘定で使っちゃうから、生活費を毎月お渡ししますと。お小遣いも“これぐらいでいいですか”って毎月もらうようになって」と金銭面の管理もしてくれるようになったという。

 「精神科の先生に通ったりを、2人のお嫁さんが順番についてくれて。今までお嫁さんとそんなに親しく、お話したことがなかったですけど、今度ばかりは彼女たちが…。いいお嫁さんに出会えて、家族のありがたさ…。家族が助けてくれなかったら、私は立ち直れなかったと思います」と言葉にしきれない感謝を表現した。

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2023年1月16日のニュース