三谷幸喜氏の「代役人生の始まり」 地方から来た客の荷物見て…舞台中止せず「自分にできることないかと」

[ 2023年1月16日 11:16 ]

三谷幸喜氏
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 脚本家・三谷幸喜氏(61)が15日放送のTBS系「日曜日の初耳学」(日曜後10・15)に出演。「代役人生の始まり」について語った。

 三谷氏は作、演出を手掛けた舞台「ショウ・マスト・ゴー・オン」で、新型コロナウイルスに感染した女優・鈴木京香らの代役を4度務め話題に。「最後は鈴木京香さんで主役ですからね。生まれて初めて舞台の主役をやらせていただきました。大変でしたね。京香さんはずっと出突っ張りで女性の役だったんで、急きょ男性に置き換えて。もちろん、セリフなんて覚えてないですから、一晩かけて覚えて稽古もせずに本番って感じ」と舞台裏を話した。

 2018年の舞台でも、松岡茉優の代役をこなした三谷氏。「あのときはたまたま自分が書いた芝居を客席で見ていて。昼公演が終わって楽屋に行ったら、松岡さんが体調崩されて夜の公演に出られないってなった。普通は中止なんですけど、夜の公演のお客さんが地方から見に来られていて、自分の荷物をロビーで預けているんです。いっぱい並んでいるのを見て、夜公演が中止になったら、また荷物を持って帰るってことを考えると、いたたまれなくて」と中止にはせず「自分にできることはないか」と考えた。

 「セリフを覚える時間も1時間くらいしかないんで、台本を持たせてもらって。松岡さんは女性の役で、僕が女装しても出落ちで終わっちゃうから、黒子の衣装で黒子として舞台に出していただいたという流れです」と秘話を明かし「それが僕の代役人生の始まり」と笑わせた。

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2023年1月16日のニュース