「ダチョウ倶楽部」肥後 上島竜兵さんへ愛ある別れのメッセージ「皆で突っ込んで下さい」

[ 2022年5月15日 05:05 ]

車の窓を開け報道陣に会釈するダチョウ倶楽部・肥後克広(撮影・村上 大輔)
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 11日に急逝したお笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」の上島竜兵さん(享年61)の密葬が14日、都内でしめやかに営まれた。メンバーの肥後克広(59)と寺門ジモン(59)に加え、有吉弘行(47)ら「竜兵会」の後輩芸人が見守る中、上島さんは荼毘(だび)に付され、天国へと旅立った。肥後は「皆で突っ込んで下さい」とお笑い芸人らしいコメントで見送った。

 密葬を終えた肥後は、斎場を後にする際、自ら車の窓を開け、報道陣に「ありがとうございました」と一礼して、上島さんが天国へ旅立ったことを報告した。35年にわたって引っ張ってきたリーダー。やつれた表情ながらもトリオを代表し、思いを肉声で伝えたかったとみられる。

 その後、上島さん急死後、寺門とともに初めて書面でコメントを発表した。

 「何をやっても笑いを取る天才芸人上島が最後に誰も1ミリも笑えない、しくじりをしました。でも、それが上島の芸風です」

 “すべり芸”で人気だった上島さんをしのび「皆で突っ込んで下さい。『それ違うだろ!』『ヘタクソ!』『笑えないんだよっ!』」

 上島さんのリアクションはもう返ってこないが、愛のある突っ込みを入れ続けた。

 「地面も蹴って下さい。上島は天国でジャンプします。皆様もジャンプして下さい」。空に届けとばかりに、笑いを呼んだ芸で皆で供養することを呼び掛けた。

 ほかにも「どうぞ、どうぞ」「ヤーッ!」など次々とギャグをヒットさせたダチョウ倶楽部。「解散しません」と今後も活動を続けていくことを宣言した。

 俳優を目指してテアトル・エコー付属養成所にいた時、同期の上島さんを誘ってお笑いの道に進んだ寺門は「竜ちゃんがいたから僕はあります!」と感謝。「大好きなお酒を今も飲んでいるんじゃないかな?これからもダチョウ2人のそばで見守ってください!ずっと忘れないよ!ずっと一緒だよ!」と、40年以上の付き合いとなる盟友を悼んだ。

 この日、密葬は都内で営まれ、妻でタレントの広川ひかる(51)や肥後、寺門のほか、上島さんを慕う後輩芸人による「竜兵会」の有吉弘行や土田晃之(49)、劇団ひとり(45)らが参列。

 午前中まで降り続けた雨は午後には上がり、晴れ間が広がる中、最愛の人たちに囲まれ、上島さんはたくさんの笑いと笑顔を残して逝った。

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