米CIA「露中枢に内通者」 新情報戦の狙いとは?専門家が解説「戦争にメドを付け保身に」

[ 2022年4月22日 19:18 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 外交や安全保障に詳しい明海大学の小谷哲男教授が22日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)に生出演し、米国がロシア側に仕掛けているとみられる新たな情報戦について解説した。

 米中央情報局(CIA)関係者によると、クレムリン内部に米国への内通者がいると、プーチン大統領の耳に入れるようにし、疑心暗鬼に陥らせる作戦を始めたという。

 小谷氏は「クーデターや暗殺ですと、大統領の承認がいりますし、議会にも報告がいる。それくらい重い決断になる」と解説。その上での情報戦は、元スパイというプーチン大統領の出自を逆手に取った作戦という。「プーチン大統領は元スパイですから、『自分が逆の立場ならこういうことをするんじゃないか?』と思うだろうと、CIA側はアメリカ側がこういうことを検討していると、あえてメディアで最近、頻繁に発信するようになっている」と指摘。「そうすることで、プーチン大統領がさらに疑心暗鬼に陥り、自分の身を守るために戦争をある程度でメドを付け、自分の保身に走るのではないか」と、早期の軍事侵攻終結を促す狙いがあると推測した。

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2022年4月22日のニュース