ジブリ・鈴木敏夫氏、自身所蔵8000冊に囲まれ「うれしい」

[ 2022年4月22日 15:39 ]

京都で23日から開催される「鈴木敏夫とジブリ展」の内覧会で会見に応じた鈴木敏夫プロデューサー。自ら描いた千と千尋の神隠しの“カオナシ”の絵の前で
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 「スタジオジブリ」の鈴木敏夫プロデューサー(73)は22日、「鈴木敏夫とジブリ展」の内覧会(京都文化博物館)に出席。自身所蔵の8800冊の本に囲まれ「全部の本を一堂に介して、その真ん中に立ってみたいというのが実現した。うれしい」と感無量の面持ちで語った。

 「鈴木敏夫とジブリ展」は、鈴木氏が幼少期から旺盛な好奇心で読み続けてきた漫画、歴史本、ノンフィクション、評論本など所蔵の8800冊をズラリと展示。普段は自宅、仕事場など4カ所に分散保管されているが、鈴木氏の好きなウイリアムモリスの壁紙が全面に張られた展示場に所狭しと並べられ「普通の壁紙の値段の4、5倍は高い。この広さで実現できて、ワクワクしてますね」と笑わせた。

 鈴木氏は本にある人の心を動かすような印象的な言葉を、ジブリの作品や宣伝に少し変化を加えて引用することも。「ドイツの作家の『英雄のいない時代は不幸だが、英雄を必要する時代はもっと不幸だ』というのを『ゲバラのいない時代は不幸だが、ゲバラを必要とする時代はもっと不幸だ』と引用させてもらった」。

 また、「千と千尋の神隠しの特報(予告)を作って、それを宮崎監督と一緒に観ることになって。見終わった瞬間、宮崎監督が『面白そうだね』って言った。自分が作ったクセに何、言ってるんだって。でも、成功ですよね。一緒に楽しむって事ですよね」と宮崎駿監督(81)とのエピソードも披露した。

 ジブリ展を開催する京都については「京都や奈良は日本最大のテーマパークだと思ってます。ある時代のモノが、あまりいじられずに残されている。素晴らしいことですよね。観るモノがいっぱいあるんです。そこで展示を開くって事は、企画した人は大胆というか、図々しいというか。そういうところでジブリを観てもらうのは、ハラハラ、ドキドキです」と締めくくった。

 4月23日から6月19日まで。

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2022年4月22日のニュース