“無罪請負人”弁護士 ゴーン被告 前代未聞の国外逃亡にあ然「あんな方法があるなんて」

[ 2022年4月22日 12:20 ]

弘中惇一郎弁護士
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 弁護士の弘中惇一郎氏(76)が21日放送のテレビ東京系「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」(木曜深夜0・00)に出演。金融商品取引法違反罪などで逮捕・起訴され、レバノンに逃亡した元日産自動車会長カルロス・ゴーン被告の弁護の裏側を明かした。

 弘中弁護士は「ロス疑惑」で三浦和義氏の無罪、障害者団体向け割引郵便制度悪用事件で村木厚子・元厚労省局長の無罪を勝ち取るなどした辣腕で、“無罪請負人”の異名をとる。

 ゴーン氏は7年間で約170億円の役員補修を約79億円と偽って有価証券報告書に記載。2018年に逮捕された特別背任の容疑を含め4度逮捕、全てで起訴された。

 弘中氏は2019年2月に弁護団のメンバーに。海外渡航の禁止や住居の出入り口に監視カメラ設置、携帯電話とパソコンは弁護団が貸与した1台を使用、など厳しい制限のもとではあるが1度目の保釈が認められた。ゴーン被告は2019年4月に2度目の保釈。勾留は合計108日間と長期に渡った。

 しかし、同年12月、音楽機材の大きな箱の中に隠れてレバノンに国外逃亡という前代未聞の事態に。弘中氏は「国外に逃げるなんていうのは想像もしなかった。普通、入国管理局が出すわけがないですよね。顔もひと目でわかるわけですから。あんな方法があるなんて思わなかった。想像もしなかったですね」と回想。

 国外に出国してしまったためゴーン被告の裁判は継続できず。弘中氏はその後、弁護団を辞任したという。

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