“無罪請負人”弁護士 ゴーン被告弁護打診された時の心境 当初「荷が重いから無理…お断りしようと」

[ 2022年4月22日 11:58 ]

弘中惇一郎弁護士
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 弁護士の弘中惇一郎氏(76)が21日放送のテレビ東京系「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」(木曜深夜0・00)に出演。金融商品取引法違反罪などで逮捕・起訴され、レバノンに逃亡した元日産自動車会長カルロス・ゴーン被告の弁護の裏側を明かした。

 弘中弁護士は「ロス疑惑」で三浦和義氏の無罪、障害者団体向け割引郵便制度悪用事件で村木厚子・元厚労省局長の無罪を勝ち取るなどした辣腕で、“無罪請負人”の異名をとる。

 ゴーン氏は7年間で約170億円の役員補修を約79億円と偽って有価証券報告書に記載。2018年に逮捕された特別背任の容疑を含め4度逮捕、全てで起訴された。

 2019年3月、1度目の釈放で清掃員の格好をして出てきたことが大きな話題となったことについて弘中氏は「清掃員の格好をして目立たないように出たようんですけど…。あれは(弁護団の1人の)高野弁護士の作戦だったんです。逆にびっくりしました」と振り返った。

 そもそもゴーン氏の弁護を引き受けた経緯として「私の知り合いの弁護士を介して、ゴーンさんが新しいチーム(弁護団)を作りたがっていると。とりあえず奥さんと話をしてくれませんか?と言われまして。Zoomで通訳つけてということで、話をきいてみようかという気になっちゃって。それで話を聞いていると、奥さんが大変困っていて、悩んでいらっしゃるというのがよくわかった。つれなくもできないから一度ゴーン氏に会って話をしましょうということにして。でも『荷が重いから無理じゃないかな、お断りしよう』という気持ちだったんです」と回想。

 2019年2月にゴーンと面会し、弁護団に参加することになったが「特捜が本気でやっている事件だから。しかも海外の方だから半端じゃないと思っていました」と当時の率直な思いを振り返った。

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2022年4月22日のニュース