KABA.ちゃん 女性としての人生に導いてくれたタモリに感謝「あれがなかったら今の自分はない」

[ 2022年4月22日 13:01 ]

タレントのKABA.ちゃん
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 振付師でタレントのKABA.ちゃん(52)が、22日放送のフジテレビ系「ポップUP!」(月~金曜前11・45)にVTR出演し、女性として生きる第2の人生について告白した。

 男性として生まれたが、心は女性で、体と心の性別が一致しない性同一性障害の診断を受けた。かつて活動していた音楽ユニット「dos」のプロデューサーで、その事実を知る小室哲哉からは、「『それ隠さないでいいんじゃないの?』って言ってくれてたんですよ」と背中を押されたことを明かした。それでも、今ほど理解が深くない世の中で、公表するのには葛藤があったという。

 カミングアウトしたのは、当時出演していた同局系「笑っていいとも!」の番組内。そこには、タモリの導きがあったという。「恋愛の話になって、そしたらタモリさんが『そういえばKABA.ちゃんは恋愛どっちなの?』って」。雰囲気を作りながら話を振ってくれたようで、「笑いながらね、ほんわかした中で言いやすい環境を作ってくれる。今でも感謝しています。タモリさんのあれがなかったら、今の自分はないかなって思っているんで」と感謝を口にした。

 奇抜なオネエキャラでテレビ番組でも人気を博したKABA.ちゃんだったが、そのせいで女性として扱われないという新たな悩みも。そんな中で選択したのは、女性として第2の人生を歩むことだった。

 乳がんにかかった姉からの言葉も胸に響いたという。「『後悔しない人生を歩みなさい』って言われて、すごく重かったんですよ」。そこで「もしあと40年、生きるのであれば、40年は一応、男子として生きてきたし、もし可能であれば残りの人生、女性として生きてもいいのかなって考え始めてました」と決意したという。

 14年に睾丸(こうがん)の摘出手術を、16年にはタイで性別適合手術、声帯手術を受けた。現在は戸籍上も女性となり、両親から「一華」という新たな名前を授かった。「女性らしい、かわいい服を堂々と着られるっていうのがすごくうれしくて」。胸がある喜びも感じており、「横断歩道とか、わざと胸を弾ませてこうやって歩いています」と、ピョンピョン飛び跳ねながら明かしていた。

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2022年4月22日のニュース