9歳のトリリンガル 幸本澄樹「カムカムエヴリバディ」でデビュー 本も執筆中

[ 2022年1月27日 05:30 ]

NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で俳優デビューを飾る幸本澄樹
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 NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~金曜前8・00)で、日英ハーフのスーパー小学生が俳優デビューする。幸本澄樹(こうもと・じょうじ、9)で、昨夏に行われたオーディションを経て抜てきされた。

 3人のヒロインがリレーする今作は現在、深津絵里(49)演じる2代目ヒロイン「るい編」を放送中。幸本が演じるのは主人公・るいの娘ひなたの幼少期の初恋のお相手。ひなたは3人目のヒロインとして後に川栄李奈(26)が演じる役どころで、その子役は元「Foorin」の新津ちせ(11)が務める。

 幸本は第14週(1月31日~2月4日)から登場。芝居経験はなかったが「始まる直前までが一番緊張して、いざ始まってしまうと演技に集中できるので大丈夫でした」と度胸満点。「(作中に登場する)回転焼きがとてもおいしかった」と現場を楽しむ余裕も見せている。共演の新津については「優しくて、いろいろと演技を教えてくれました」と感謝した。

 日本語、英語、フランス語が堪能なトリリンガル。地球環境への問題意識を持ち、自発的に勉強会や情報発信を行っており、国連食糧農業機関(FAO)が開催したワールドフードフォーラムで「地球を守る子供」として紹介されたことも。現在は環境問題を考える大切さを伝えるために本を執筆中で、今夏の出版を目指している。

 そんなスーパー小学生の幸本について、制作統括の堀之内礼二郎氏は「初めて出会った時、心が沸き立ったのを鮮明に覚えています」とその存在感に太鼓判。関係者によると、可愛らしい外見と自然な演技が見る者を引きつけるとして、国内のドラマ、映画関係者も注目し、米ハリウッド関係者も熱視線を送っているという。

 幸本は「環境について一緒に考えてくれる仲間を増やし、お芝居も頑張りたいです」と語り、夢は膨らむばかり。今後の活動から目が離せない。

 ◇幸本 澄樹(こうもと・じょうじ)2012年(平24)5月26日生まれ、東京都出身の9歳。環境問題に関心があり、国連が作った環境関連の本の説明を小学校でしたり、週末には自主的にごみ拾いにも取り組む。趣味は歌、サッカー、囲碁など。特技は語学のほか、ダンス、動物の鳴き声のものまね。身長1メートル45。血液型O。

 ▽カムカムエヴリバディ 通算105作目の連続テレビ小説。昭和、平成、令和の3時代が舞台。戦争で夫と死に別れた祖母・安子(上白石萌音)、英語を憎みつつもジャズソングに救われた母・るい(深津絵里)、ラジオ講座に居場所を見つける娘・ひなた(川栄李奈)の3人がヒロイン。ラジオで英語を聞き続け、それぞれ夢への扉を開いていく。放送中の「るい編」では、オダギリジョー演じるジャズトランペット奏者「ジョー」との恋模様が話題を集めている。脚本は藤本有紀氏。

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