阪神・前川 プロ1号は逆方向! 構え低くする修正能力もバッチリ、底知れぬ可能性見せた

[ 2022年6月10日 05:30 ]

ウエスタン・リーグ   阪神6-2オリックス ( 2022年6月9日    鳴尾浜 )

<ウエスタン 神・オ> 4回1死一塁、前川は左越えに2点本塁打を放ち秋山(右)に迎えられる (撮影・後藤 大輝)
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 上半身のコンディション不良から復帰した阪神・前川が9日、ウエスタン・リーグのオリックス戦(鳴尾浜)に「7番・左翼」で実戦復帰後初先発し、プロ1号。リーグ歴代2位タイとなる13連勝に大きく貢献した。

 「芯は芯だったんですけど、“どうかな”という感じでした」

 1点優勢で迎えた4回1死一塁の第2打席だ。通算15勝を誇る先発・中村が投じた外角直球を捉えた。こすったように見えた打球だったが、見る見る加速し、左翼ポール際に着弾。「プロ1本目のホームランが逆方向。高校時代は引っ張った打球が多かったので、そこはよかった」。まだ高卒1年目。しかも打撃の状態が100%ではないにもかかわらず、パワーと技術を誇示。底知れぬ可能性も示す一撃だった。

 修正能力も備える。「(バットの構えを)低くしました。復帰から3打席あったので、その意識だけ自分の中で落とす感じでいきました」。7日の復帰以降、2打数無安打1死球。凡退の2打席はいずれも直球を詰まらされた。そこでこの日は脱力を意識してバットの位置を下げた。1打席目で直球を中前打して手応えをつかみ、アーチへとつなげた。

 平田2軍監督からも「(今日は)右京。やっぱりあいつの持ち味はフルスイング」と賛辞を受けたが、浮かれることはない。「今日は今日。明日に向けてしっかりやっていきたい」。見据えるのはさらなる高みだ。 (石崎 祥平)

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2022年6月10日のニュース