エンゼルス・大谷 5試合連続安打も球団ワースト更新14連敗…二刀流で悪夢「一刀両断」だ

[ 2022年6月10日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス0―1レッドソックス ( 2022年6月8日    アナハイム )

<エンゼルス・レッドソックス>初回の攻撃前にベンチ後ろで並ぶ大谷(左)とネビン監督代行(撮影・篠原 岳夫)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)は8日(日本時間9日)、レッドソックス戦に「1番・DH」で出場。5回に5試合連続安打の右前打も得点にはつながらず、0―1で競り負け球団ワーストを更新する14連敗となった。大谷は9日(日本時間10日午前10時38分開始)の同戦で今季10度目の登板予定。二刀流による悪い流れの「一刀両断」に期待がかかる。

 試合後のフィル・ネビン監督代行は厳しい表情のままだった。0―1で敗れ、球団ワースト記録を更新する14連敗。「最後のスイングまでチャンスはあったが、負けは負け」と悔しさをにじませた。

 悪い流れを変えたい――。クオリティー・コントロール・コーチのティム・バス氏の発案で、打者全員の登場曲がカナダを代表するロックバンド「ニッケルバック」の曲に統一された。05年リリースの人気曲「フォトグラフ」で登場した大谷は、5回1死から5試合連続安打となる右前打を放ったが後続が凡退。1点を追う7回は無死一塁から代打スタッシが遊ゴロ併殺で、続く大谷は空振り三振に倒れた。

 大谷を慕う弟分の外野手マーシュはズボンの裾を膝下まで上げた「オールドスタイル」をやめて通常スタイルに戻すなど、誰もがわらにもすがる思いだったが、6月だけで3度目の零敗。主砲トラウトは、7日の試合中に訴えた左股関節の張りで欠場。大谷も9試合&42打席連続で本塁打なし。14連敗中、3得点以下は10度目で、打線の迫力不足を露呈した。

 大谷は9日(日本時間10日)のレッドソックス戦に先発予定。試合前にブルペンで全力に近い強度で25球。直球とスプリットだけを投げ込んだ。ネビン監督代行は起用法について「今までと同じ」と明言。これまで通り投打同時出場する見込みだ。

 連敗中は2度の登板で悪い流れを断ち切れなかった。自身も5月5日以来、約1カ月間も白星から遠ざかる。「三度目の正直」で連敗ストップを目指す。(笹田 幸嗣通信員)

 ≪MLB記録は23連敗≫大リーグの連敗ワーストは1961年7月29日~8月20日のフィリーズが記録した「23」。今回のエンゼルスの「14」は37位タイ。直近ではオリオールズが昨年8月3~24日まで7位タイの「19」を記録し同25日に連敗ストップしたのがエ軍戦だった。

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2022年6月10日のニュース