中畑清氏 巨人・坂本は「もう大丈夫」…ひねって粘って見事に運んだ先制打で確信

[ 2022年6月10日 05:30 ]

交流戦   巨人4ー3西武 ( 2022年6月9日    ベルーナD )

<西・巨>3回、先制適時打を放つ坂本。投手・隅田(撮影・河野 光希)
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 【中畑清 視点】坂本は本当に40日も戦列を離れていたのかな。来た球に対し、素直にバットを出して3安打。ブランクを全く感じさせなかった。

 右、左、中と見事に打ち分けた猛打賞。中でも3回の先制打はさすがだったね。外角のチェンジアップ。抜かれながら膝をひねり、下半身の粘りで左前に運んだ。軸足の右膝故障からの復活。この一打でもう大丈夫と確信したよ。

 3本目を打った5回にはウィーラーの左前打で本塁返球の間に一塁から三塁を狙った。普通なら足から滑り込むところをヘッドスライディング。結果はアウトになったけど、細心の注意を払っているのを感じたね。

 チームの4連敗、同一カード3連敗を阻止した活躍。試合前には円陣で声出しをしたらしいけど、言葉だけじゃなく、結果でチームに安心感を呼ぶ。さすがショートという運動量の多いポジションを守りながら32歳手前で2000安打を達成した千両役者。その神髄を見た思いがする。(スポニチ本紙評論家)

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2022年6月10日のニュース