阪神・ケラー 復帰戦で“大変身”の快投披露! 新兵器フォークで1回無失点3K

[ 2022年6月10日 05:30 ]

交流戦   阪神0―4ソフトバンク ( 2022年6月9日    ペイペイD )

<ソ・神>阪神5番手のケラー(撮影・岡田 丈靖)
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 “大変身”のパフォーマンスだった。7日に再昇格した阪神のケラーが8回に登板し、1回無失点3奪三振。開幕守護神を務めた助っ人が快投で底力を示した。

 「前回登板から間隔が空いてしまったけど、まずは無事投げることができて良かった。きょうはフォークの感覚も良かったし、これまで取り組んできたことを、しっかり出すことができた」

 3月に登板2戦連続でセーブ機会に失敗した弱々しい姿はない。直球の球威、球速、変化球の切れ…そのどれもが、春先とは全く違った。まずは先頭のグラシアルをこの日最速の154キロの直球で空振り三振。続く川瀬にはカーブ、フォークと3球連続で変化球を投じて、4球目の直球で2者連続三振に仕留めた。三森には一塁内野安打で出塁を許したが、甲斐をオール直球で3球三振と剛腕ぶりを見せつけ、「K」を量産した。

 ヤクルトとの開幕戦で2被弾3失点で1点差を守れず、4日後の広島戦でも1死しか取れずKOされた。2試合、防御率33・75とむなしい数字を残し、3月31日に2軍降格。ファームでは、それまで主に直球、カーブの2球種だった配球を見直し、必要性を痛感したフォーク習得に着手。2軍戦で13試合連続無失点を記録するなど着実に状態を上げた。

 矢野監督も「メッセンジャーとかね、日本に来て最初苦労したけど。落ちる球を覚えたらどうだ、というところから変われた。本来の力は、これくらいある」と長年エースを務めた右腕の名を引き合いに出しながら、今後の大化けに期待。帰ってきた背番号42は「きょうのような投球ができるように頑張るよ」と逆襲を宣言した。(遠藤 礼)

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2022年6月10日のニュース