巨人・戸郷「何とかきょうは中継ぎの肩を休める、と」 プロ4年目で初完投勝利、相棒・山瀬にも感謝

[ 2022年6月10日 20:50 ]

交流戦   巨人4―1楽天 ( 2022年6月10日    楽天生命パーク )

<楽・巨>完投勝利に捕手・山瀬(左)と笑顔でグータッチをかわす戸郷 (撮影・白鳥 佳樹)
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 巨人の戸郷翔征投手(22)が楽天戦(楽天生命パーク)で9三振を奪い、4安打1失点でプロ初完投勝利。両リーグ最多となる7勝目(3敗)を挙げた。

 初回2死から浅村へ1ボールから投げた2球目の144キロ直球が真ん中に入り、長い滞空時間の後で左翼スタンドぎりぎりに飛び込む先制10号ソロを被弾。だが、終わってみれば失点はこれだけだった。3回の1死満塁ピンチを無失点。4回以降は二塁すら踏ませない132球の力投だった。

 試合後、敵地でのヒーローインタビューに臨んだ戸郷は「対戦が少ないチームですので、しっかりコースを投げ分けるとか、そういうのを意識しながら入りました」と振り返り、2四球を出して招いた3回の1死満塁を無失点で切り抜けた場面については「初めて山瀬と1軍で組んだんですけど、だいぶいい配球してくれました」とプロ2度目のスタメンマスクとなった山瀬慎之介捕手(21)に感謝。「初めて9回マウンドに上がったので、何とかきょうは中継ぎの肩を休める、と。そういう気持ちで上がりました」と最終回を振り返った。

 戸郷は5月20日の阪神戦(甲子園)で8回4安打無失点と好投。勝利投手の権利を得て降板したが、勝利まであと1球となった9回2死2ストライクから3番手右腕・デラロサが大山に痛恨の同点2ランを浴び、白星が消滅。同27日の日本ハム戦(札幌D)では8回を無四球8奪三振の7安打3失点と力投したが、一発に泣いて今季3敗目を喫した。降雨コールド負けした昨年7月9日の阪神戦(甲子園)が6回5安打4失点(自責2)でプロ初完投だったが、9イニングでの完投はこれがプロ初。だが、プロ初完投に続いて2度目も再び敗戦投手となった。それでも前回登板した6月3日のロッテ戦(東京D)では“完全男”佐々木朗に投げ勝ち、7回4安打無失点好投で6勝目。この日ようやく訪れたプロ初完投勝利にガッツポーズを見せていたが「たくさんの声援が聞こえながら9イニング投げ抜くことができました。ありがとうございます!!」とファンにも感謝していた。

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