大谷翔平 15連敗阻止!7回1失点で4勝目&今季初“二刀流弾”12号逆転2ラン

[ 2022年6月10日 13:17 ]

ア・リーグ   エンゼルス5―2レッドソックス ( 2022年6月9日    アナハイム )

<エンゼルス・レッドソックス>先発登板した大谷(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 エンゼルスの大谷翔平投手(27)は9日(日本時間10日)、本拠地エンゼルスタジアムでのレッドソックス戦に「2番・投手兼DH」で今季10度目の投打同時出場。チームの15連敗阻止へ向けてマウンドに上がり7回1失点の投球を見せ、打っても12号逆転2ランを放つなど2安打。4勝目を挙げた大谷の活躍でエ軍は5―2で勝利し、連敗をついに「14」で止めた。

 初回、3者凡退に抑える立ち上がりを見せ、2回は1死三塁のピンチを背負ったが、コルデロをニゴロ、ブラッドリーを空振り三振。3回は2死三塁からディバースを今季最速となる101マイル(約162・5キロ)の直球で空振り三振に仕留めて無失点で切り抜けた。4回は3者凡退に抑え、5回無死一、三塁からダルベックに中犠飛されて先制を許した。自らのバットで逆転した直後の6回は1死二塁のピンチをしのぎ、7回も無失点に抑えて、この回で降板した。

 打っては、初回1死の第1打席はレ軍先発右腕ピベッタ前に空振り三振、3回無死の第2打席も空振り三振だったが、1点を追う5回1死一塁の第3打席でレ軍の先発右腕ピベッタの投球を完ぺきに捉える12号アーチ。打球飛距離は394フィート(約120・1㍍)、打球速度は104・4マイル(約168㌔)、打球角度は27度。投手として出場時の本塁打は今季初めてで、5月29日(同30日)のブルージェイズ戦で2打席連続の10号ソロ、11号2ランして以来10試合ぶりの本塁打となった。さらに7回無死の第4打席でも右前打し、今季15度目のマルチ安打を記録した。

 試合後、大谷は「ホッとしています」と言い、「本来はもう1、2週早く(連敗を)切れればよかったんですけど、なかな悪い流れだったので今日こそはいう気持ちでいきました。(相手は)素晴らしい打線ですし、なかなか三振も取れない中でいい守備にも助けられて序盤から何とか粘れたかなと思います。どんどんストライクゾーンを攻めることができたのがよかった。効果的にすべての球を使えバランスよくいけたのもよかったと思う」と話し、5回の逆転2ランには「ああいう時は流れを変える長打や本塁打しかないので、その意味でもいい仕事ができた。次の回の3点も助けれられたし大きかった」と振り返った。そして「主力がいないので苦しいとは思うんですが、なんとかカバーできるようにみんな頑張っていると思うのでここから連勝できるように頑張りたい。連敗が止まったので、これから14連勝以上できるように頑張りたい」と前を向いていた。

 前回登板の2日(同3日)のヤンキース戦では「2番・投手兼DH」で先発。自己ワーストタイの3本塁打を浴びるなど3回0/3で8安打1四球3奪三振、4失点で今季4敗目(3勝)を喫した。打者としては5打数1安打2三振だった。

 前日8日(同9)のレッドソックス戦では「1番・DH」で4打数1安打で、連敗は同一シーズンでは球団ワースト記録の「14」まで伸びた。この日の試合前までの通算成績は、投手は9試合で3勝4敗、防御率3・99、打者は57試合で219打数53安打、打率・242、11本塁打、32打点、7盗塁となっていた。

続きを表示

この記事のフォト

2022年6月10日のニュース