ヤクルト交流戦優勝王手! 柳田も“あきれ顔”村上技あり17号V弾、山田13号 小川は千賀に投げ勝つ

[ 2022年6月10日 21:08 ]

交流戦   ヤクルト3―1ソフトバンク ( 2022年6月10日    ペイペイD )

<ソ・ヤ>4回無死、左越え本塁打を放った村上(撮はナインの出迎えを受ける影・中村 達也)
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 ヤクルトは10日、敵地でソフトバンクと対戦。4回に村上宗隆内野手(22)が4回に相手エース千賀の内角低めのストレートをうまく捉え、勝ち越しとなる17号ソロを放ち勝利に導いた。ソフトバンクの9度目の交流戦優勝の可能性を消すとともに、今日11日の同戦に勝てば18年以来となる2度目の優勝が決まる。チームは今季最多の貯金17とした。

 勝てば大きく交流戦優勝に近づく一戦で頼れる若き4番のバットが火を噴いた。両軍何度もチャンスをつくるも2点目が奪えない中で迎えた4回。先頭で打席に立った村上は、千賀の4球目156キロストレートをフルスイングしてファウルにすると敵地ファンもどよめいた。そして5球目。157キロの内角低めストレートを完璧に捉えた打球は大きな弧を描き左翼席に吸い込まれた。打球を見送った左翼の柳田も“あの球をそこに飛ばすか?”とでも言わんばかりの苦笑いを浮かべた。

 4日の西武戦で放った16号逆転2ラン以来5戦ぶりとなる勝ち越しの17号ソロで2冠の座を明け渡していた巨人・岡本和に本塁打数と打点も「47」とし再び並んだ。

 初回には2死から死球で出塁した山田の後に右前打でチャンスを拡大。坂口の先制タイムリーを呼んだ。

 8回には千賀に代わってマウンドに上がった21試合無失点中の藤井から山田が13号ソロを放ち貴重な追加点を叩き出した。

 投げては小川が再三ピンチを招くも、失点は初回の併殺の間に奪われた1点だけ。19年からソフトバンク相手に連勝中の右腕は7回を9安打を浴びながらも1失点に抑えた。ヤクルトの強さを支える清水、マクガフの継投で2点のリードを守り切り3連勝。小川は今季4勝目を挙げた。

 この勝利でソフトバンクの優勝の可能性は消滅し、残るは阪神だけ。この日阪神もオリックスに勝ったため優勝は11日以降に持ち越しとなった。しかし残り2試合で12勝4敗としたヤクルトは10勝6敗の阪神がオリックスとの最終カード残り2戦に連勝しても12勝止まりのため、11日のデーゲームで勝利した時点でセ・リーグ初の交流戦全カード勝ち越しを確定させ、18年以来2度目の交流戦制覇が決まる。

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