大阪ガス 5年連続28度目の都市対抗切符 ドラフト候補の先発・河野が7安打完封

[ 2022年6月10日 22:44 ]

都市対抗野球近畿地区2次予選・第5代表決定戦   大阪ガス7―0日本生命 ( 2022年6月10日    わかさスタジアム京都 )

第5代表決定戦に先発し、完封勝利を挙げた大阪ガス・河野  
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 大阪ガスが日本生命を振り切り、5年連続28度目の本戦出場を決めた。

 大阪ガス先発・河野は、たび重なるピンチを耐えた。託された大一番のマウンドを守り切り、“負けたら終わり”の第5代表決定戦で7安打完封。試合後には開口一番、「安心しました」――。重圧から解き放たれた。

 「あそこ(初回の無失点)は大きかったと思います。負けたら終わりの重圧の中、こういう試合ができてよかったです」

 初回から絶体絶命のピンチを背負った。連打と四球で2死満塁。なんとか日本生命6番・立松を145キロ直球で中飛に仕留め、切り抜けた。ここを耐えたことが、完封劇の序章となった。

 再びの窮地は、3点リードの5回だ。連打と自らの野選で無死満塁を招いたが、動じることなく打者に向かった。ギアを入れ替え、後続の相手2、3、4番を封じた。“あと一本”を許さない粘投がボディーブローのように、相手打線の鋭気をくじいた。終わってみれば計135球を投じ、スコアボードに9個の「0」を並べてみせた。

 今秋ドラフト上位候補として注目される最速151キロ右腕。この日も球場表示で自己最速にあと2キロに迫る149キロを計測し、力強さを誇示した。コンスタントに140キロ台中盤を計測した直球とカットボールを主体に、相手打線を力でねじ伏せた。この日のネット裏では4球団のスカウトが視察。広島・鞘師智也スカウトは「今年一番の投球だったと思います。でも去年の良い時に比べたら7割くらい。変化球の精度が上がれば、もっと良くなると思います」と評価した。

 打線も右腕を強力援護した。2回1死二、三塁の好機では7番・青柳が左越え3ランを放ち、先手を取った。7回にも1番・橋本典の2点二塁打などで4点を奪い、勝利を決定づけた。「野手が打ってくれて、すごくうれしい」と河野。都市対抗本戦へ向け、「現状に満足することなく、詰めるところを詰めてやっていきたい」と意欲を示した。

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2022年6月10日のニュース