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金本知憲氏 朗希攻略、自分なら割り切って「真っすぐ一本狙い」外寄りを遊撃頭上か三遊間へ

[ 2022年5月24日 05:30 ]

金本知憲氏
Photo By スポニチ

 【金本知憲 虎への金言】17度目を迎える今季交流戦ではロッテ・佐々木朗希投手(20)とセ・リーグ打者の対戦が注目される。スポニチ本紙評論家の金本知憲氏(54)は恒例コラム『虎への金言』で「自分なら…」と攻略法を思い描いた。

 今年も交流戦が始まる。ペナントレースの行方を大きく左右する18試合。各チームとも同じことが言えるが、阪神にとっては、これまでの流れを大きく変えられるチャンスでもある。一方でセ・リーグの打者は球界屈指の好投手を攻略しなければいけない。

 中でも一番高いハードルがロッテ・佐々木朗との対戦であることは間違いない。阪神は27日の対決が有力。現状のNo・1投手に対して、どう立ち向かうか――。私ならば、真っすぐ一本、外寄りの真っすぐを遊撃の頭上か、三遊間に打ち返すイメージで打席に入る。

 狙いは真ん中から外の真っすぐ。140キロ後半の高速フォークは「高めに浮いてきたら」という条件付きで真っすぐと同じタイミングで打ちにいく。はっきり言って高速フォークが低めに来たら打てない。スライダー、フォークなど変化球は「浮いてきたらラッキー」という程度。真っすぐ以外に狙い球はない。何が何でも真っすぐなのだ。

 佐々木朗レベルの投手になると、打席での「割り切り」がないと絶対に打てない。狙い球に挙げた真っすぐも引っ張ることは困難。特に内角寄りの真っすぐを打ち返すことは無理だろう。外角寄りのボールを、右打者であれば右方向、左打者であれば左方向というように逆方向に打つしかない。

 160キロを超える真っすぐに対して、打者は打つポイントを通常より前に設定し、体の前で打つ意識を持たなければいけない。しかし、なかなか理想とする、いいポイントで打てないのが現実だ。ボールを動かす投手や変化球の切れがいい投手のタイプによっては打席の前に立つことはある。ただ、佐々木朗に対して打席の前に立てば、余計にボールに詰まってしまう。実際のところ打席内の工夫といっても難しい。

 各打者が通常の試合と同じように臨んだら間違いなく打てない。だからこそチーム全体で策を講じることが必要だ。とにかく、あの真っすぐに負けないという気持ちで臨み、次に相手が真っすぐを狙われていると気づいたら、今度は浮いた変化球だけを狙う。変化球が低めに来たら仕方ない。それぐらいの覚悟を持って挑むべきだ。

 佐々木朗だけではなく、オリックス・山本らパ・リーグには球界を代表する投手が数多くいる。その高い壁をチームで乗り越えれば、阪神は巻き返しへ弾みがつくだろう。野球ファンと同様に佐々木朗との激突に注目したい。

 ▽金本氏と交流戦 初年度の05年は対戦したパの全6球団から本塁打を放ち、いずれも2位の打率.393、11本塁打。07年6月23日の日本ハム戦では、ダルビッシュから対戦10打席目で初安打となる本塁打を放った。08年は打率.407で首位打者。通算成績は726打数218安打、36本塁打、135打点、打率.300。

 【朗希昨季の交流戦】

 ☆VS阪神(21年5月27日) 大船渡時代に出場できなかった甲子園でプロ2度目の登板。5回7安打4失点ながら味方が6回に逆転して初勝利を手にした。直球は最速154キロで5奪三振。「高校時代に来られなかった場所で投げられて、勝つことができて良かった」と喜んだ。

 ☆VSヤクルト(同6月10日) ZOZOマリンで先発し、自己最長の6回を投げ4安打1失点の好投。当時自己プロ最速の155キロも計測した。村上にプロ初被弾となるソロを許したが、次打席はフォークで空振り三振。勝敗は付かず「試合をつくることができた」と振り返った。
 

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