ソフトバンクの“絶好調男”今宮が怪気炎 全セ界叩いて3年ぶり交流戦制覇へ導く

[ 2022年5月24日 05:30 ]

ソフトバンク・今宮(撮影・中村 達也)

 「日本生命セ・パ交流戦」は24日に開幕する。各チームが1カード3試合ずつの計18試合を戦う。過去8度の優勝(最高勝率も含む)を誇るソフトバンクは、最初に敵地でDeNAと対戦。リーグ2位の打率・348と打撃好調の今宮健太内野手(30)はセ全6球団を相手に勝ち越し、3年ぶりの交流戦優勝でペナント奪回にも弾みをつけると意気込んだ。

 今宮は21、22日のロッテ戦で2試合連続マルチ安打を記録し、いい状態のまま交流戦に臨む。今春キャンプから藤本監督の助言を受けて、フルスイングを封印。確実性がアップし、5月は16試合で打率・425の高打率をマークしている。「コンパクトを打席でイメージしてやれてる。いい打球、いい結果になって出てる」と自信を持ってセ6球団との対戦を迎える。

 3年ぶりの優勝を目指す交流戦で大事なのはスタートダッシュとなる。計18試合しかなく最初のつまずきは禁物だ。「昨年は負けで始まって下の方。やっぱりスタートは意識したい」。まずは24日のDeNA戦で先発左腕・今永を攻略して勢いをつける。

 選手会長はリーグ戦再開後の戦いも見据えている。「昨年のオリックスもそうだし、交流戦の順位はリーグの順位に直結していると感じるので、全球団に勝ち越していけるように」。昨季のソフトバンクは交流戦で11位に終わり、8年ぶりBクラスとなる4位と低迷した。一方でオリックスは優勝した勢いのままペナントレースを制した。リーグ優勝奪回のためにも「交流戦優勝を目標にしたい」と意気込んだ。

 18試合で行われた交流戦でのチームの最高勝率は16年にマークした・765(13勝4敗1分け)。今宮は全試合に出場し、打率・329、1本塁打、8打点と貢献した。当時の再現を目指す上で大事なのはスタイルを崩さないこと。「(本塁打は)打ちたいけど(現在の)1本で終えられるよう頑張る」とコンパクトの意識を変えずに挑む。

 藤本監督は相手先発が左投手の場合は今宮を2番で起用すると明言し、「去年は良くなかったので何とか覆して貯金をつくって終われるように」と勝ち越しを誓った。交流戦9度目の優勝は、好調を維持する今宮のバットが鍵を握っている。(井上 満夫)

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