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エンゼルス・大谷 日米通算150号 元祖二刀流・ボー・ジャクソンのような先頭弾で決めた

[ 2022年5月24日 02:33 ]

ア・リーグ   エンゼルス4―1アスレチックス ( 2022年5月22日    アナハイム )

<エンゼルス・アスレチックス>初回、日米通算150号となる先頭打者弾を放つエンゼルス・大谷(撮影・光山 貴大)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が22日(日本時間23日)、アスレチックス戦の初回に先頭弾で今季9号ソロを記録し、日本ハム時代の48本と合わせ日米通算150本塁打に到達した。今季自身最長の443フィート(約135メートル)だった打球は一直線にエンゼルスタジアムの中堅後方にある芝生エリアへ。大リーグとNFLの二刀流で活躍したボー・ジャクソンが同じ球場で行われた89年球宴で放った一発とそっくりな軌道と飛距離だった。

 カリフォルニアの青空に向かって、高く、真っすぐに伸びた。打球は中堅フェンス後方の茂みを軽く越え、芝生エリアに着弾。日米通算150号を今季2度目、日米通算で7度目の先頭弾で決めた大谷はベンチで恒例のカウボーイハットをかぶせられ、はにかんだ。

 初回、左腕アービンのカーブを捉えた今季最長443フィート(約135メートル)の特大弾。この一発に多くの人間が33年前の球宴で同じ球場でレジェンドが放った一発を想起する。地元中継局バリースポーツ・ウエストの実況パトリック・オニール氏は「球宴でのボー・ジャクソンをほうふつさせる一発だ」とコメント。ジャクソンの元同僚で同じロイヤルズで同球宴に出場していた通算132勝の解説者マーク・グビザ氏も、かつてのアナウンサーがジャクソンを紹介する際に用いたフレーズを引用し「紳士、淑女の皆さま、これがショウヘイ・オオタニです」と呼応した。

 MLBとNFLの異なるプロスポーツで伝説となったジャクソンはロイヤルズ時代に初出場した89年の球宴で先頭弾を放った。打球はこの日の大谷のように中堅に真っすぐ伸び、飛距離も448フィート(約136.6メートル)。かねて「甘い球は基本的に中堅方向に打てればいい」と語っていた現代の二刀流による節目の一発が、今も語り継がれる元祖・二刀流のレジェンドが放った一発と軌道が重なった。

 体勢を崩されると打てないカーブの打率が大きく改善している。46本塁打の昨季でさえ.228も今季は.333。手元まで引きつけインサイドアウトの軌道でバットが出ていることで、この日のように余計な回転がかからずに一発や安打となっている。8回も右腕グリムのカーブを遊撃内野安打とし4月24日以来の1番に入った前日から2試合連続、今季13度目のマルチ安打も記録。7回にはトラウトが本塁打を放ち通算16度目の「トラウタニ弾」も実現した。

 ゴルフ好きなジョー・マドン監督はグリーンに似た芝生エリアまで飛ばした大谷の先頭弾を「Pin High! Funny!(ピンに寄せた見事なショット)」とジョークも交え称賛。「先頭弾が好影響を与える場合がある。雄大だった」と評価した。

 チームは4連敗後の2連勝で首位と1.5ゲーム差をキープ。大谷が放った先頭弾のように、再奪首を目指して真っすぐ突き進む。(笹田 幸嗣通信員)

 ▽ボー・ジャクソンの89年球宴 メジャー4年目にファン投票で最多得票を集め初出場。エンゼルスタジアム(当時アナハイム・スタジアム)でナ・リーグ先発リック・ラッシェル(ジャイアンツ)から448フィート(約136.6メートル)の先頭弾を放ちMVP獲得。球宴の同一試合で本塁打と盗塁をともに記録したのは、ウィリー・メイズ(同)以来の快挙だった。

 ◇ボー・ジャクソン 1962年11月30日生まれ、米アラバマ州出身の59歳。オーバーン大を経て、86年のNFLドラフトでバッカニアーズからランニングバックとして全体1位指名されたが、同年に4巡目で指名されたロイヤルズに外野手で入団。87年にNFLレイダーズからドラフト7巡目指名されて以降、大リーグのオフシーズンにNFLでプレーし、初めてMLB、NFLの両方で球宴に選出された選手に。現役時代は1メートル85、102キロ。右投げ右打ち。

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