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ロッテ・朗希をセの強力打者は攻略できるのか 中畑氏、槙原氏が交流戦の見どころを解説

[ 2022年5月24日 05:30 ]

セの打者と対戦するロッテの佐々木朗
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 プロ野球は24日、17度目を迎える「日本生命セ・パ交流戦」が開幕する。最大の注目は4月10日のオリックス戦で完全試合を達成したロッテ・佐々木朗希投手(20)とセ・リーグ打者の対戦。「令和の怪物」の圧倒的な投球にどう対抗するのか。スポニチ本紙評論家の中畑清(68)、槙原寛己(58)の両氏が見どころなどを語り尽くした。

 中畑氏 いよいよ交流戦だ。ロッテ・佐々木朗が自分のチームに投げてくるかどうか。セ各チームの首脳陣は日程表とにらめっこしてドキドキしているはずだよ。

 槙原氏 交流戦は去年も2試合投げていますが、今は状態が全然違いますから。セの打者は本当に苦労すると思います。中畑さんなら対策は?

 中畑氏 「2ストライクでの打撃」を初球から意識すること。一発かまそうなんて思わず、コンパクトにいくこと。これを口を酸っぱくして言いたいね。マキはどう?

 槙原氏 セの方が、強く打ち返すよりバントなど細かい野球をするイメージ。逆方向への打撃を徹底して苦しめるシーンを見てみたいですね。

 中畑氏 打者というのは、強いボールが来ると強く振りたくなるものなんだ。でも、今季の佐々木朗は被本塁打ゼロ(昨季は被本塁打5)。力VS力ではなく、徹底的に粘ることが大事。私は81年の球宴でロッテの大エース、村田兆治さんから粘って粘って四球を選んだことがある。直球をファウルにして、フォークを見極めて…。めちゃくちゃうれしくてね。ヒットよりうれしかった。相手にはダメージを、味方には勇気を与える。この姿勢だと思う。

 槙原氏 セの打者は対戦経験がなく「初見」に近いですからね。僕もそうでしたが、たまに投げるチーム相手だと意外と三振が取れたりする。投手有利になる上に、あのボールですからね。

 中畑氏 攻略法があるなら、セでもパでも教えてほしい(笑い)。

 槙原氏 最近は奪三振ではなく、球数を減らすなどトータルで抑えて、長いイニングを投げたいと「大人の投球」に変わってきています。それでも奪三振率は驚異的な14.24。セ相手なら、この数字以上に三振を奪う可能性もあります。

 中畑氏 18歳の捕手・松川にも注目してほしいね。落ち着いた配球、リードに巧みなキャッチング。彼のおかげで佐々木朗はより輝いていると思う。セの打者たちは若きバッテリーに対して対策を練らないと。

 槙原氏 3球勝負も結構してきます。打者は初球からいくことが大切です。

 中畑氏 そう!好球必打の積極性。受け身になったら駄目なんだよ。さっき「コンパクトに当てて…」と言ったけど、もちろん巨人の岡本和やヤクルトの村上、阪神の佐藤輝らとの力と力の対決も楽しみ。ファンも見たいだろうし、交流戦ならではの醍醐味(だいごみ)だな。

 槙原氏 僕も巨人やヤクルトの強力打線との対決に注目です。対戦経験の少ない交流戦では再度の完全試合とは言いませんが、ノーヒットノーランなら達成してもおかしくない。それだけの投手だと思います。

 中畑氏 何と言ったって世界を代表するレベルの投手だから。目が離せない交流戦になるはずだよ。

 ▽朗希の昨季交流戦 

 ☆VS阪神(21年5月27日) 大船渡時代に出場できなかった甲子園でプロ2度目の登板。5回7安打4失点ながら味方打線が6回に逆転してプロ初勝利を手にした。直球は最速154キロで5奪三振。「高校時代に来られなかった場所で投げられて、勝つことができて良かった」と喜んだ。

 ☆VSヤクルト(同6月10日) ZOZOマリンで先発し、自己最長の6回を投げて4安打1失点の好投。当時自己プロ最速となる155キロもマークした。村上にプロ初被弾となるソロを許したが、次打席はフォークで空振り三振。勝敗は付かなかったが「試合をつくることができた」。

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