エンゼルス・大谷 球宴本塁打競争舞台は“打者天国” 「いい印象しかない」舞台で大暴れ誓う

[ 2021年6月20日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス11-3タイガース ( 2021年6月18日    アナハイム )

<エンゼルス・タイガース>5回、20号2ランを放ちアップトン(左)に祝福される大谷(AP)
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 真夏の「SHO TIME」だ!大リーグ機構(MLB)とエンゼルスは18日(日本時間19日)、大谷翔平投手(26)が7月13日(同14日)のオールスター戦前日恒例の本塁打競争に出場すると発表した。日本選手では初。直後のタイガース戦では20、21号と19年以来の1試合2発で、リーグトップに1本差に迫った。ファン投票でもア・リーグDH部門でトップを走る二刀流が、2年ぶりに開催される夢舞台の主役となる。

 当時、岩手で丸刈り頭だった高校生の大谷は、強打者たちがスタンドにかけるアーチに夢を乗せた。コロナ禍を経て日常が戻りつつある中で迎える2年ぶりの真夏の祭典。イチロー、松井秀喜ら偉大な先人も出場できなかった舞台で今度は自分が全世界の子供たちに夢を与える。

 「単純に日本人が出ているところを見てみたかった。野球選手として、そういう気持ちの方が強かったので出ようと。高校の時は投手で(メジャーに)いくと思っていたので予想外。スタントン選手(ヤンキース)は見ていた。凄かった」

 試合前日恒例の本塁打競争は全米中継される一大イベント。歴代の優勝者もボンズ(ジャイアンツ)らメジャーを代表する強打者ばかりだ。日本選手ではイチロー、松井秀喜が打診を受けたことがあるが辞退。その「聖域」に初めて大谷が足を踏み入れる。二刀流ながら登録は投手。投手の本塁打競争参加はメジャー史上初となる。

 4分間の3ラウンド制。制限時間内に何度もフルスイングするため、スタミナを必要とし、打撃フォームを崩す選手も多い。しかし、大谷はMLBからの出場要請を快諾。一番乗りで出場が決定した。「多少、疲れたりすると思う」と不安も語るが、胸を埋めるのは高揚感。「出る選手はみんな素晴らしいですし、誰と当たっても光栄なこと」と目を輝かせる。

 舞台は標高1600メートルにあるロッキーズの本拠クアーズ・フィールド。気圧が低く打球が飛びやすい「打者天国」で、空前のアーチ合戦が予想される。大谷は18年5月に同球場での打撃練習で推定150メートル弾を放っている。「打っていても気持ちよかったし、いい印象しかない」と当時を振り返り「せっかくなら誰よりも遠くに飛ばしたい。もちろん出るからには(優勝を)目指したい」と誓う。

 現在、リーグ2位の21本塁打。飛距離はメジャーでも屈指だ。4年目で初出場が見込まれる球宴では二刀流での出場も期待される。「どれだけ力まず、しっかりと自分の形を保って振れるかが大事だと思う」と大谷。全世界が「SHO TIME」を目撃する。(笹田 幸嗣通信員)

 ▽クアーズ・フィールド 95年開場。大リーグの本拠地30球場で最も高い標高1マイル(約1609メートル)。気圧が低いことで打球が飛びやすいとされ、開場から27年目で1―0の試合が10試合しかない。ノーヒットノーランは96年9月17日にドジャース・野茂英雄が達成したのが唯一。

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