東東京・帝京、ノーシードから10年ぶり甲子園へ!抽選役・田巻はシード校不在ブロックに「ヨッシャー」

[ 2021年6月20日 05:30 ]

抽選に臨んだ帝京の田巻脩三選手
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 第103回全国高校野球選手権(8月9日から17日間、甲子園)の東西東京大会、長野大会、愛知大会、和歌山大会、鹿児島大会の組み合わせが19日、決まった。東東京大会は強豪・帝京がノーシードから10年ぶりの甲子園出場を狙う。東京五輪の影響で史上初めて高校野球の公式戦で東京ドームが使用される東西東京の全日程は後日、決まる。

 ノーシードから11年夏以来の聖地を狙う帝京は、外野手の田巻脩三(3年)が抽選役を務め、シード校不在のブロックを引き当て「“ヨッシャー”という感じです」と喜んだ。

 例年は主将が抽選を行うが、前田三夫監督の提案で3年生20人による「じゃんけん」で抽選者を決定。同校OB・石橋貴明がテレビ番組などで行う「男気じゃんけん」が好きだという田巻が大役を勝ち取った。

 昨年夏はコロナ禍で甲子園への道は絶たれたが、東東京の独自大会で優勝。「一つのエラーも許さないという執念を学びました」と先輩の姿を胸に刻む。

 抽選前には同校サッカー部の11年ぶりインターハイ出場の吉報が届き「その波に乗りたい。一戦必勝でいきます」と言葉に力を込めた。(柳内 遼平)

 <西東京・日大三>3年ぶりの甲子園出場に向け、山岡航大主将は「夏に向けて練習してきた。自分たちの力を出せるように一戦一戦やっていく」と引き締めた。あす21日には延期となっていた関東第一との春季東京都大会決勝に臨む。優勝すれば夏の大会の選手宣誓役が決まるだけに「(宣誓は)やりたいです」と気合を入れた。

【東東京展望】今春関東大会準優勝の関東第一はエース・市川が大黒柱。二松学舎大付は好投手の秋山を擁する。春8強の大森学園、投手陣の層が厚い日大豊山、都小山台も力はある。修徳、帝京、成立学園、東亜学園はノーシードからの快進撃を狙う。

 【西東京展望】センバツ8強の東海大菅生、今春の関東大会に出場した日大三が軸。八王子学園八王子はドラフト候補に挙がる左腕・羽田を中心に5年ぶりの頂点に挑む。国学院久我山や明大中野八王子、創価、佼成学園、日大鶴ケ丘、都日野も侮れない。

 【長野展望】機動力を絡めた攻撃で今春の県大会を制した松商学園、今春のセンバツで左腕・山口が通用した上田西が軸になりそう。昨秋の県覇者・佐久長聖、試合巧者の東京都市大塩尻も力がある。長野日大、岡谷南、高遠も勢いがあり、混戦模様。

 【愛知展望】私学4校が充実。センバツに出場した中京大中京は今秋ドラフト上位候補の畔柳(くろやなぎ)のフル回転に期待。春季大会優勝の愛工大名電、準Vの享栄、8強の東邦も差はない。公立では刈谷が好投手・遠藤を擁し台風の目になれるか。

 【和歌山展望】センバツでも活躍した今秋ドラフト上位候補の小園、松川の強力バッテリーを擁する市和歌山と、春季大会で同校を破った智弁和歌山の一騎打ちとなりそう。スラッガー渡辺のいる高野山、和歌山東、近大新宮なども力があり、頂点を狙う。

 【鹿児島展望】春季九州大会でベスト8入りした鹿児島実は投打に安定感があり充実した戦力を誇る。神村学園はエースの泰に注目が集まる。春季大会準優勝の鹿屋中央、5月のNHK旗を制した鹿児島城西のほか、鹿児島商、大島、枕崎も力がある。

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