2安打の阪神・中野が規定打席到達 打率・289でリーグ10位 「まだまだ上がる」矢野監督予想 

[ 2021年6月20日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2ー6巨人 ( 2021年6月19日    甲子園 )

<神・巨(11)>8回無死、中野は左前打を放つ(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 規定打席に到達した阪神・中野が、打率・289でリーグ10位で初登場した。

 「到達することが目標ではないが、うれしく思う。(試合に)出させていただいているので期待にしっかり応えたい」

 1点を追う初回、1番近本に続き中前打で好機拡大。大山の同点打につなげると、8回の第4打席では左腕・中川の148キロ直球を左前打した。この打席で今季192打席となり規定打席に届いた。

 開幕1軍入りし3月26日のヤクルトとの開幕戦で初打席初安打を記録して始まった1年目。4月に入って先発出場を続け、いまや同じ新人の佐藤輝とともに欠かせないピースになりつつある。巨人戦はセ・リーグの球団別打率では最低の・138(29打数4安打)と苦しむが、この日は2安打。経験を積むたびに成長を遂げている。

 走塁でも光るものを見せた。初回無死一、二塁ではマルテの平凡な左飛で近本が三塁にタッチアップしたのを見て二塁を陥れた。「一塁コーチャーの筒井コーチに、近本さんについて行けと言われていた」。

 矢野監督も走塁に関しては「やってもらわないと困る」と力を認めるからこそ、当然のプレーとしたが、打撃に関しては「初めての対戦となる投手が多い中で、苦にしている感じがない。打率もまだまだ上がる可能性もある」と上昇を予想した。

 2リーグ制以降、球団新人2人がシーズン規定打席に到達した例はなく、セ・リーグでも58年に広島の森永勝治と小坂佳隆がクリアしたのが最後。佐藤輝に注目が集まるが、中野も負けてはいない。(須田 麻祐子)

続きを表示

2021年6月20日のニュース