ダル 高地で制球に苦戦 スプリット「サンディエゴで投げれば落ちるのが…今日は使えなかった」

[ 2021年6月16日 14:04 ]

先発したパドレスのダルビッシュ(AP)
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 パドレスのダルビッシュ有投手(34)は15日(日本時間16日)、デンバーでのロッキーズ戦で今季14度目の先発登板。高地デンバーで変化球が曲がらず、空振りを奪えないピッチング。6回途中まで100球を投げ23人の打者に対したが、奪った空振りはわずか9個、うち4個は投手のゴンザレスからだった。

 この日のダルビッシュはフルカウントが6度と制球面でも苦労した。パドレスはこのところ打撃陣がスランプで14試合で10試合が2得点以下だったが、この日は序盤に援護。初回はタティスJrの2点本塁打が飛び出し、2回は3本のヒットでさらに2点追加。2点目は一死三塁で、ロッキーズ先発ゴンザレスの87・1マイル(約140・1キロ)のカッターを右前に弾き返したダルビッシュのバットだった。しかしながら4点のリードを守れず、6回途中で無念の降板。6回途中まで100球を投げ6安打2四球5奪三振、4失点。防御率は2・57となった。試合は4―8で敗れた。

 試合後の一問一答は以下の通り。

 ――今日の投球について。
 「この球場で僕みたいにスピンを使う投手は変化球が曲がらないので、粘られてしまった」

 ――5月もこの球場で投げている。
 「今日は前回に比べて、左打者の外から入ってくるスライダーは良かった。ただ今日はうまく粘られた」。

 ――死球を受けたが、大丈夫か。
 「全然大丈夫。ガードの上だったんですけど、うまいことよけたので、かすったみたいな感じだった」

 ――デンバー対策は大変だが、時期によってまた違うのか。
 「温かい分、前回よりは投げやすかった。気温が下がるとMLBのボールはどんどん滑るので、その意味で曲がり球はそんなに悪くなかった」

 ――スプリットに困っているように見えた。
 「ブルペンで投げたんですけど、結構滑って、抜ける感じ。サンディエゴで投げれば落ちるのが、落ちずにそのまま行っていた。今日は使えなかった」

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