侍ジャパン、経験豊富マー君、坂本らに加え“旬”の若手選出へ!新旧融合で金メダル!

[ 2021年6月16日 05:33 ]

侍ジャパンの稲葉監督
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 東京五輪に臨む侍ジャパンの出場24選手の内定者が16日、都内のホテルで発表される。8年ぶりに国内に復帰した楽天・田中将大投手(32)や、代表常連の巨人・菅野智之投手(31)、坂本勇人内野手(32)らが選出。西武の平良海馬投手(21)や新人の広島・栗林良吏投手(24)ら初代表の選手も多く名を連ね、新旧戦力を融合して悲願の金メダルを目指す。

 会見には稲葉篤紀監督と山中正竹強化本部長が出席し、稲葉監督が内定24選手を読み上げる。17年7月の就任以来、国内外で視察を重ね、世界一に輝いた19年のプレミア12などの国際大会で指揮を執ってきた。3月に1次登録185人を選び、24人へ選考を進めた。
 軸となる先発投手は田中将、菅野の他、山本、大野雄、昨季新人王で初めて選出された森下も加わる。4月6日に左足首のじん帯を損傷した千賀の招集は見送られた。

 投手は11人の陣容となり、抑え候補には侍ジャパンの守護神を務めてきた山崎に、21歳の平良と新人・栗林が選ばれた。平良はプロ野球記録の開幕から33試合連続無失点で、栗林も開幕から22試合連続無失点の新人最多記録を樹立。2人ともトップチームでは初代表だが、今が旬の勢いがある。

 打線の中軸は4番候補筆頭の鈴木誠をはじめ、両リーグトップの20本塁打を誇る村上や、柳田、浅村、山田らが順当に名を連ね、両リーグで首位打者の菊池涼、吉田正も加わった。右手親指骨折明けの坂本、新型コロナウイルス感染でまだ1軍復帰前の源田も、コンディションは十分に戻せると判断され、内定を受ける方向だ。

 捕手は2人制となり、通常の国際大会より登録人数が少ない五輪ならではの布陣。甲斐、会沢とプレミア12で外国人打者相手に巧みなリードを見せた2人への信頼は厚い。人数不足をカバーするため、「三刀流侍」と期待されるのが初代表の栗原だ。外野に捕手、さらに三塁手が薄い内野での一、三塁と複数位置をこなし、采配に幅をもたらす。外野手の近藤も緊急時にはマスクをかぶることができる。

 稲葉監督は5月28日にオリックス―ヤクルト戦を視察時に「ジャパンでは自分のチームでやっていないところもやってもらわなければいけない。ましてや五輪は人数が少ないですから」と話した。さまざまな条件とバランスを加味し、新旧24人を融合。固まった内定24選手への期待と用兵を自ら語り、悲願の金メダルへ出陣する。

 ≪侍ジャパンYouTube公式チャンネルで生配信≫侍ジャパンの内定選手発表会見は16日の午前11時からで、侍ジャパン公式YouTubeチャンネル「侍ジャパンチャンネル」で生配信される。侍ジャパンはファンも含めた「全世代結束」をスローガンに掲げている。東京五輪へ向けて「1億人の円陣を組もう」と呼び掛けており、稲葉監督が自らの声で選考理由を視聴者へ届ける。

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