同地区初戦3カードはコロナ下オンライン抽選会がもたらした“異変”主将の負担軽減を考慮すると…

[ 2021年2月24日 05:30 ]

第93回選抜高校野球大会組み合わせ抽選会 ( 2021年2月23日 )

リモートで行われた第93回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会
Photo By 代表撮影

 センバツの第1回大会は1924年。「全国大会の興趣」の位置づけから、同地区同士の対戦を極力、避けてきた。第3回大会から東西2組に分けた抽選方式の採用など、数々の変遷をたどった。東西のバランスが取れずに同地区対戦もあったが、工夫は凝らしてきた。52年以後、各地区の組分けが定着。97年からは準々決勝まで同一地区対戦がない「8分割方式」を採用した。

 コロナ下の今大会は、オンライン抽選となった。ゾーン分けで何度もクジを引く方式は、長時間のオンライン待機など、各校の主将への負担が大きい。簡略化するためにフリー抽選を採用。結果的に関東、近畿、九州の3地区は、昨秋地区大会の再戦となった。

 秋から春にかけ、高校生の技術、体力は想像を超える成長を見せる。「再戦」とはいえ、甲子園で激突する好カードはファンにはたまらないだろう。昨年の大会は中止となった。その無念さを思えば見る側も、やる側も、納得のフリー抽選だったのではないか。(アマ野球担当・川島 毅洋)

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