片岡篤史氏 阪神・高山は悪癖解消の気配 打ちに行った7回の打席は課題

[ 2021年2月24日 08:30 ]

練習試合   阪神1ー4DeNA ※特別ルール ( 2021年2月23日    沖縄・宜野座 )

<練習試合 神・D>4回裏無死二塁、高山は右前打を放つ(撮影・椎名 航)
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 【片岡篤史 CHECK】2安打した阪神・高山は結果を残さないといけない立場だが、変わろうという意識を感じる。以前のような左肩が前に出てヘッドが外回りする悪い癖は解消しつつあり、上体の上下動も解消されつつある。バットをインサイドから出す意識も徹底されている。追い込まれてからのファウルの仕方も変わってきてるし、そういう部分でも意識に変化が見られる。

 7回の第3打席は2ボールから際どい変化球を打ち、ボテボテのニゴロ失策となった。思い切りいくのは決して悪いことではないが、バッター有利のカウントである。低めは捨ててベルトより上の球を狙う、球種またはコースを狙う、その辺が課題になってくる。

 良いときは打てて、悪いときはどうしようもないというのがこれまでの高山で、打ちにいきだしたら止まらない、では同じことの繰り返しになる。打ちにいってボール球なら見極められる、それが安定した成績につながる。佐藤輝という新人が入団し、サンズにマルテ、来日していないとはいえロハスもいる。外野のポジション、ベンチの人数を考えたとき、自分のしなければいけないことが明確になってきていると思う。バッティングだけではなく守備も含めて、大きな分岐点になるような年になるだろう。

 佐藤輝は結果を出すにこしたことはないが、阪口、京山とも調子が良かった。きょうは打てなかったが、セ・リーグのピッチャーにはどんどん打席に立ってほしい。今後は1軍のピッチャーのボール、プロ野球の雰囲気に慣れていかなければならない。多くても週に3試合というアマチュアではなく、プロは連戦になる。今は今のままでやれば良いと思う。(スポニチ本紙評論家)

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