天理・達 太っ腹の両親へ“80万円分の恩返し”初戦は宮崎商に決定「気持ちが高まる」

[ 2021年2月24日 05:30 ]

第93回選抜高校野球大会組み合わせ抽選会 ( 2021年2月23日 )

対戦相手が決まり、意気込みを語る天理のエース達孝太
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 1メートル93の長身から角度ある最速146キロの速球を投げ込む天理・達孝太投手(2年)は宮崎商との初戦が決まった。

 「相手が決まって気持ちが高まる。相手のことを(イメージして)考えながら練習したい」

 決勝まで進まなければ、昨秋近畿大会準々決勝で苦杯をなめさせられた大阪桐蔭と対戦できない組み合わせ。「打倒大阪桐蔭でやってきた。そこが目標になる」とも語った。

 晴れ舞台を前に新兵器を導入した。ダルビッシュ有(パドレス)をはじめ、多くの球団や選手が活用する3Dトラッキングシステムの「ラプソード」がそれ。ボールの回転数や変化量などが即座に数値化される測定器で、価格は約80万円。年明けに両親に相談すると、1週間もたたないうちに父から「絶対に(活躍して)返せよ」とハッパをかけられた。

 先日、手元に届き、さっそく練習で愛用している。「余計に頑張らないと」。気前よく購入してくれた両親への恩返しは、もちろん、97年を最後に遠ざかる2度目の選抜Vだ。(原口 公博)

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