巨人ドラ5秋広、原監督助言で初マルチ&初適時打 王以来62年ぶり高卒新人開幕スタメンへ

[ 2021年2月24日 05:30 ]

練習試合   巨人10ー5ヤクルト ( 2021年2月23日    浦添 )

<ヤ・巨>5回無死二塁、中越え適時二塁打を放つ秋広(撮影・光山 貴大)
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 巨人のドラフト5位・秋広優人内野手(18=二松学舎大付)が23日、ヤクルトとの練習試合で実戦初長打となる2本の二塁打を放った。原辰徳監督(62)の指導で打撃フォームを改造。対外試合では初マルチ安打と初タイムリーをマークし、勝利に貢献した。身長2メートルの規格外ルーキーが、高卒新人では1959年の王貞治以来62年ぶりとなる巨人史上2人目の開幕スタメンへ挑む。

 元来は高校時代の打撃フォームを変えない育成方針だった。秋広は2日、2軍を視察した原監督から「そのままでいい」と伝えられている。改造に着手されたことは、予想を超える勢いで1軍レベルに到達したことを物語るだろう。

 試合後、秋広は目の前が開けたような気分だった。「2本出て凄くありがたい。原監督からアドバイスをいただいてからヘッドの出が良くなった。インパクトまで強くスイングすることができた」。沖縄2次キャンプでは1軍の壁に直面し、実戦4試合で11打数1安打だったからだ。

 21日の打撃練習中。原監督から「バットの出だけ。構える位置を」と改造を加えられた。投手寄りに倒れて遠回りするバットの先端を、頭の後ろ付近まで下げて構えるよう助言。ヘッドの出が最短距離でスムーズになり、打撃ケージで「外側のボールがファウルになっていたのに、強い打球が打てるようになった」と実感していた。

 この日も試合前にトスを上げてもらい、試合中もベンチで身ぶりを交えて指導を受けた。「プロの速い球、切れのある球、鋭い変化球に対応できなかった」のを克服したのは4回の2打席目。金久保の外角直球を左中間に運ぶ二塁打は、実戦7試合目での初長打だった。5回にも無死二塁から中越えに適時二塁打。対外試合初打点だ。この打席も外角球に対応し、原監督は「広角的(な打球)が彼の特長」と称賛した。

 好きなバンドは「バックナンバー」で登場曲の候補に挙げる。当初の三塁での育成方針から高校で本職だった一塁に抜てきされた。コロナ下で新外国人スモークの来日は未定で、今後の活躍次第では開幕スタメンも同バンドの代表曲「高嶺の花子さん」ではない。巨人の高卒新人では王貞治以来62年ぶりで、松井秀喜もできなかった快挙に近づいている。

 「(開幕スタメンは)目標にはあるんですけど、全然そのレベルに達していない。もっと勉強して一日一日を大事に成長していきたい」。実戦23打数8安打で打率・348。若者には珍しくテレビやスマホゲームは一切やらない。1軍に昇格した12日には2軍の夜間練習参加を直訴して、ストップをかけられるほど野球に打ち込んでいる。(神田 佑)

 《史上15人目なるか》2リーグ制以降、高卒野手の開幕先発出場は19年の藤原(ロ)まで14人だけ。秋広(巨=二松学舎大付)が開幕スタメンなら15人目で、巨人では59年の王貞治以来62年ぶり2人目の快挙となる。また、ドラフト制以降では7人目となるが、過去6人の指名順位を見ると、5人が1位もしくは1巡目で、残る1人は4位(66年飯田幸夫=近鉄)。秋広は5位となっており、最も低い順位での高卒野手開幕先発となるがどうか。

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