市和歌山・小園 “死のブロック”歓迎「甲子園では全て無失点に抑えたい」初戦は同じ公立の県岐阜商

[ 2021年2月24日 05:30 ]

<センバツ抽選会>初戦の対戦相手が決まり気合の入る市和歌山の小園(前列左)と松川(同右) (撮影・奥 調)
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 選抜高校野球大会の組み合わせ抽選があり、大会No・1投手の呼び声高い152キロ右腕の小園健太投手(2年)がいる市和歌山(和歌山)は4日目第1試合で、同じ公立の県岐阜商(岐阜)との対戦が決まった。

 「No・1投手」を証明するには、これ以上ない舞台設定だ。初戦の県岐阜商から明豊、智弁学園、大阪桐蔭と強豪ひしめくブロックに入ったことで、市和歌山・小園の闘志はさらに燃え上がった。

 「どんな相手でも自分たちの野球をするだけ。おじけづいたり弱みを見せたりすることなく、立ち上がりから強気で攻めの投球をしたい。目標は日本一。一戦一戦、地に足をつけ、目の前の相手と戦うだけ」

 自身初となる聖地に向け、ここまでの調整は順調そのもの。真っすぐの質とキレを上げるため、冬場はスクワットで下半身強化に努めると同時に股割りなどで股関節の柔軟性を求めた。中学時代からバッテリーを組むドラフト候補の松川虎生(こう)が「前に比べても、ミットの奧まで重さが伝わる」と話すように、凄みを増したストレートをひっさげ、甲子園に乗り込む。

 ノースローだったこの日も中日のスカウトが足を運ぶなどプロ側の注目は高まる一方。すでに紅白戦に登板するなど実戦勘も徐々に取り戻しており、対外試合が解禁となる3月6日から調整ピッチを上げる計画。「甲子園では投げる試合、全て無失点に抑えたい」と勝利のために、点を与えない投球を誓った。

 主将で4番に座る松川も「県岐阜商の高木くんは能力が高い捕手と聞いているので少しは意識している。大会で本塁打を3本打ちたい」と援護を約束。09年清峰以来の公立校Vへ、燃える春がやってくる。(鈴木 光)

 《県岐阜商は小園攻略に自信 81年ぶり頂点目指す》県岐阜商の今秋ドラフト候補で高校通算16本塁打の高木翔斗捕手は、大会No・1投手との激突を歓迎した。「チームが勝つことが一番。チーム打撃にこだわってやる」。4番に座る自身をはじめ打線は派手さこそないがつながりがあり簡単にひねられる布陣ではない。「順調に仕上がっています」と攻略に自信をのぞかせた。投手陣も140キロ超えが4人おり「戦後初の優勝を成し遂げられるように」とOBの鍛治舎巧監督に鍛え抜かれた軍団は1940年以来の頂点を見据えた。

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