日本ハム・清宮と早実で甲子園 東京ガスの加藤雅樹が6年ぶり実戦マスク 「やっぱり楽しい」 

[ 2021年2月24日 21:29 ]

オープン戦の日本製鉄鹿島戦で好リードを見せた東京ガスの加藤雅樹(撮影・柳内 遼平)
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 社会人野球の第75回JABA東京スポニチ大会(3月8日開幕、神宮など)に出場する東京ガスが24日、都内の同社グラウンドで同大会に出場する日本製鉄鹿島(鹿嶋市)とオープン戦を行い、7―3で勝利した。2年目の加藤雅樹(23)が6年ぶりに実戦でマスクをかぶり、逆転勝利を呼び込む好リードを見せた。

 1点を追う8回から扇の要に返り咲いた。6年ぶりとなった実戦マスクにも加藤雅樹は落ち着いていた。右腕の石田光宏投手(27)をスライダー中心の配球で三者凡退に導き「相手よりも石田さんの良さを引き出したいと考えた。スライダーがキレていた」。守備で流れを掴んだチームは直後に5得点で逆転勝利。高校通算47本塁打を誇るバットでは1打数無安打と結果が出なかったが、捕手冥利(みょうり)に尽きる試合に「やっぱりキャッチャーは楽しい」と笑顔がはじけた。

 早実では3年夏に「4番・捕手」で、2学年下の3番・清宮(現日本ハム)らと甲子園で4強入り。早大では外野手に転向したが、昨年10月に本人の希望で捕手に復帰。基本練習を積み重ね、昨年都市対抗に出場した強豪とのオープン戦に出場するチャンスを得た。

 転向時はキャッチャーミットを持っていなかったため、昨年11月に選手を引退した安本英正捕手のミットを譲り受けた。現在はコーチを務める安本氏はバックネット裏で若武者の姿を見守り「投手への声かけなど捕手らしくなってきた」と成長を喜んだ。

 「スポニチ大会でマスクをかぶれるようにオープン戦でアピールしたい」と加藤が意気込めば、山口太輔監督は「今まで練習で取り組んできたことを出してくれた」と評価。「スタメンに入れば打線に厚みが出る」と強打の捕手へ期待を込めた。スポニチ大会まで残された時間はわずか。必死のアピールを続ける。

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