楽天・涌井 開幕7連勝!球団マー君以来の快挙 仙台のタクシー運転手に言われた「ありがとう」

[ 2020年8月13日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天6―2西武 ( 2020年8月12日    メットライフD )

<西・楽>汗を飛ばしながら力投する楽天先発・涌井(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 降板する時も楽天・涌井は冷静だった。7回に森、メヒアに連弾を浴び、さらに2死一塁で代打・山川にカウント3―1となった場面。自ら右手でベンチに合図を送り、マウンドからそのまま降りた。酷暑の中、右足がつりそうになって危機回避。「あのままいってもいいボールが投げられない。若い時ならそのまま投げていたけど…」。34歳のベテランはそう言って笑った。

 その直前までぶれない投球を貫いた。今季の好調を支える一つが130キロ台後半の新球シンカー。7回1死一塁では高木に初球から投じ併殺を狙った。結果は一ゴロ。併殺とはならなかったが、打ち気に来た打者に対してベース上で沈ませて芯を外す。小山投手コーチ直伝で涌井自ら「こやシン」と名付けた。

 「投げ始めてまだヒット1本しか打たれてない。キーになっている球。打者が戸惑っているし、もっと精度を上げたい」。多彩な変化球を操る右腕に加わった強力な武器。一方で4回2死一塁では4番・中村を最速150キロ直球で空振り三振に斬った。「対戦していて力と力の勝負をしたい打者。手応えがあった1球」。変幻自在の投球は円熟味を増す。

 前回5日のソフトバンク戦は無安打無得点を逃すも1安打完封勝利。試合前には月間MVPの朗報も届いた。この日は6回2/3を7安打2失点で球団では13年の田中(現ヤンキース)の24連勝以来、自身初の開幕7連勝だ。

 新天地。先日、涌井は仙台市内でタクシーに乗った際に運転手から「楽天に来てくれて、ありがとう」と言われたという。チームはソフトバンクと首位を並走。「ありがとう」。それは楽天ファン全員の思いでもある。(鈴木 勝巳)

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2020年8月13日のニュース