【歴代巨人担当記者が語る阿部】いつでも忘れなかった捕手目線

[ 2019年9月25日 08:45 ]

菅野とハイタッチする阿部
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 数年前、侍ジャパンの強化試合を、阿部とともにテレビで観戦したときのこと。「このバッターに初球からストライクを取りにいくとやられるな」、「ここはベンチかキャッチャーが間を取らなきゃ」。常に捕手目線で試合展開を追っていた。予言はよく当たった。

 母校・中大のリーグ戦を神宮の一塁ベンチ上から観戦した際もそうだった。「何だこのポジショニングは?おかしいだろ!」。内外野の守備位置にも目を光らせていたのが印象的だった。今季の開幕前、原監督から「監督になったつもりで見ろ」と言われたというが、ずっと前から、阿部は「監督目線」も持っていたと思う。

 17年には球団史上ワーストの13連敗を喫した翌日、一塁の守備に就く際に、ベンチから物凄い勢いで全力疾走をしたことがあった。その試合で連敗が止まり「勝てねえから、何かやってみようかなと思ってさ」と、常にチームのことを考えていた。

 19年間は故障との闘いだったが、練習を欠かさず40歳まで一線で活躍した。だからこそ、捕手・阿部のプレーをもう少しだけ見たかった。(06~09、17年巨人担当・川島 毅洋)

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