【歴代巨人担当記者が語る阿部】人間味があふれ出る最高の笑顔

[ 2019年9月25日 08:45 ]

試合前練習でグラウンドに入り、笑顔をみせる阿部(撮影・坂田 高浩)
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 選手と記者ではなく、人と人として接してくれた。

 13年1月の宮崎での合同自主トレーニング。8歳下の記者の靴を見て「汚いな。身だしなみはちゃんとしないとダメなんだよ」と指摘された。確かにボロボロ。その日の取材後、買いに出かけた。先輩記者に促され、NBAレーカーズのコービー・ブライアントのバスケットボール・ユニホーム、サングラス、キャップもそろえた。

 翌日、一式を身にまとい、バスケットボールを脇に携え到着を待った。当時、阿部さんは野球選手として全盛期を迎えていたスーパースター。ちょっと近寄りがたい雰囲気もあり、ドキドキしながら立っていた。だが、記者を見つけると、「ガッハハハ」と大爆笑してくれた。以降、少しずつ話せるようになった。

 初めて食事に連れていってもらったときには、あまりの緊張でハイペースでお酒を飲み、すぐに記憶がなくなった。目が覚めると、ホテルのベッドの上。同席した記者に「おまえ、阿部さんにため口、利いてたよ」。背筋が凍った。すぐさま謝りに行くと、笑いながら許してくれた。とても人間味があって、温かい。日本一になって最高の笑顔をもう一度見たいです。(巨人担当・青森 正宣)

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