【データで見る西武の強さ】規定投球回到達者なしも“獅子おどし打線”が投手陣カバー

[ 2019年9月25日 09:20 ]

攻守でチームをけん引した西武・森(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 西武が2年連続でパ最多となる23度目の優勝を果たした。記録的重量打線で勝ち取った連覇をデータで振り返ってみる。(記録課・志賀 喜幸) 

 ☆土壇場で逆転
 チームの連覇は97、98年以来6度目。2年以上の連続優勝を6度は巨人の8度に次ぐ多さで、パではソフトバンクの5度を抜く最多回数になった。もっとも、1位と最大8・5ゲーム差をつけられるなど優勝への道のりは険しく、初めて首位に立ったのは130試合目の9月11日。首位初奪取の試合数としては01年西武自身の129試合目を抜くパで最も遅い記録になった。優勝決定までの首位日数も少なく、わずか11日間だけ。歴代優勝球団の中では08年巨人の11日間に並ぶ最少と、開幕からオール1位だった昨季とは対照的な逆転Vになった。

 ☆猛打で投手陣をカバー
 投手成績を見ると防御率は昨季の4・24から4・33まで悪化し、昨季に続くリーグワーストが濃厚。防御率最下位でのVは01年近鉄と昨季の西武しかなく、このまま終わると、前例のない2年連続防御率最下位での連覇になる。一方、攻撃陣はともにトップの打率・266、755得点と今季も爆発。昨季の792得点に次ぎ2年連続の700点超えとなったが、パでは03、04年ダイエー(822→739)以来2チーム目の快記録だ。得点別の勝敗を見ると、3点以下での勝利は、パ最少タイの6試合しかなく、4点以上奪っての勝利はパ最多の74試合と投手力の弱さを補った。

 ☆規定投球回到達者なし 
 菊池のマリナーズ移籍と昨季最多勝の多和田の離脱もあって先発陣は手薄。新助っ人ニールが外国人4人目の11連勝で12勝、5年目の高橋光が初の10勝と奮起も、規定投球回到達者はここまでいない。シーズン規定投球回に誰も達せずVは長いプロ野球の歴史で初となる。

 ☆救援陣は健闘
 苦しい先発陣をフォローし防御率3・85(先発4・61)。なかでも、セットアッパーの平井はパ2位の41ホールドポイントを記録。61年稲尾和久(西鉄)の78試合を上回るパ新記録の81試合を投げ抜きVに貢献した。抑えの増田も65試合でパ3位の30セーブ。防御率1・81は、今季15セーブ以上の両リーグ11投手の中で、藤川(神=1・33)に次ぐ2位と、抜群の安定感で試合を締めくくった。

 ☆驚異の破壊力!獅子おどし打線
 今季は本塁打20本以上の選手が、山川の43本を筆頭に中村30本、外崎26本、森23本、秋山20本と5人。20本塁打以上の日本人が5人は、01年の巨人以来プロ野球2度目のそろい踏みになった。また、打点を見ると、中村が123、山川が120、森が105をマーク。同一球団の100打点トリオも03年ダイエーの4人を含む史上5度目の記録だ。なお、今季、中村、山川、森の3人で合計1打点でも挙げると、チームは76勝45敗1分けで勝率・628の好成績。3人がいずれも無打点は20試合しかなかった。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「野村克也」特集記事

2019年9月25日のニュース