巨人・阿部、27日引退試合で4番捕手も!ナインに引退報告“有終の日本一を”

[ 2019年9月25日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人0―5阪神 ( 2019年9月24日    甲子園 )

9回無死、代打で登場した阿部は空振り三振に倒れる(撮影・大森 寛明)
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 今季限りで現役引退を決断した巨人・阿部慎之助捕手(40)が24日、阪神戦の9回に代打で登場した。09年WBCなどでバッテリーを組んだ藤川球児投手(39)と対決し、空振り三振に終わった。これが現役最後の甲子園で、スタンドからは「慎之助コール」が響き渡った。25日には東京都内で引退会見が行われ、引退試合となる27日のDeNA戦(東京ドーム)では「4番・捕手」として出場する可能性も出てきた。

 甲子園に「慎之助」コールが響く。0―5の9回、代打で登場した阿部に球場全体から大歓声が注がれた。「巨人ファンも阪神ファンもコールをしていただいて感激です」とヘルメットを脱いで応えた。

 マウンドには数々の名勝負を演じてきた藤川がいた。全球直球勝負。球は高めに浮いた。阿部は冷静だった。「打たせようと思って、コントロールを乱していたな」。4球目には右翼ポール際に大飛球。惜しくもファウルとなり、最後は豪快な空振り三振でスタンドを沸かせた。

 前夜、ヤクルト戦後の神宮クラブハウスでチームメートに今季限りでの引退を報告した。「今年でユニホームを脱ぐことになりました」。少し言葉に詰まり、続けた。「最後まで必死で頑張るので皆さんも一緒に日本一になって、僕の有終の美を飾らせてください」。チーム一丸での日本一奪回を誓った。

 強打の名捕手にふさわしい舞台が用意される。東京ドームで今季最終戦となる27日のDeNA戦が引退試合だ。大塚淳弘球団副代表編成担当は「功労者ですから。27日にある程度のものをした方がいい」と話した。

 開幕から主に代打で出場を続け、8月以降は「5番・一塁」でスタメンも増加。捕手復帰を掲げた今季だが、コンディションを考慮してマスクは1試合もかぶっていない。「捕手は厳しいから、引退試合でやれればいい」と希望していた。最終判断は原監督ら首脳陣が下すが、2000安打&400本塁打を達成し、8度のリーグVに貢献した功績を称えて「4番・捕手」で先発する可能性もある。

 25日の引退会見を前に、敵地での大声援を目の当たりにした原監督も「愛された選手。冥利(みょうり)に尽きる」と言った。阿部にとっては安田学園時代は届かなかった甲子園。「憧れの地。高校生はよく、出たことを誇りに思ってやるだろうけど。それをプロになって感じているよ」。プロ19年間、真剣勝負を繰り広げてきた聖地に別れを告げた。 (青森 正宣)

 ◆阿部 慎之助(あべ・しんのすけ)1979年(昭54)3月20日生まれ、千葉県出身の40歳。東京・安田学園では通算38本塁打も甲子園出場なし。中大では1年春から正捕手となり、00年シドニー五輪の日本代表に抜てきされた。同年ドラフト1位(逆指名)で巨人入団。12年に首位打者、打点王、最高出塁率と自身初タイトルを獲得し、リーグMVP、正力松太郎賞を受賞。17年8月13日の広島戦で通算2000安打達成。今季6月1日の中日戦で史上19人目の通算400号本塁打。08年北京五輪、09、13年WBC日本代表。1メートル80、97キロ。右投げ左打ち。

 【球史に残る記録】
 ☆球史に残る強打の捕手 12年は打率.340、104打点で2冠王。捕手の首位打者は65年野村(南海)、91年古田(ヤ)に次ぎ3人目、同じく打点王は62~67、72年野村以来2人目の快挙だった。17年8月13日には史上49人目の通算2000安打、今季6月1日には史上19人目の400本塁打も達成。主に捕手を務めた選手の2000安打&400本塁打は野村と阿部しかいない。

 ☆ONに次ぐGサヨナラ男 巨人でサヨナラ本塁打7本は、王の8本に次ぎ長嶋に並ぶ2位で、サヨナラ安打13本も王15本、長嶋14本に次ぐ3位だ。02年8月には88年8月の落合(中)以来セ2人目で球団初の月間3本のサヨナラ安打も記録。

 ☆数々の本塁打記録 04年4月には捕手新記録の6試合連続本塁打を放ち(09年には5戦連発も)、当時のプロ野球最多タイ記録となる月間16本塁打を達成。新人から昨季までの18年連続2桁本塁打は長嶋の17年を抜く球団最長だ。232人からの本塁打は中村(西)の240人に次ぐ2位。

 ☆守備も一流 捕手出場数は1666試合で森の1833試合に次ぐ巨人歴代2位。守備率.996は、球団最高でセ歴代4位(捕手1000試合以上対象)の好成績だ。また、06、10年には.443、.371で盗塁阻止率1位もマーク。

 ☆3舞台制覇 07、10年にはオールスター、09年には日本シリーズ、12年には公式戦でそれぞれMVP。巨人で3舞台のMVP制覇は、川上、松井に次ぎ3人目だった。

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