阪神・矢野監督「勝負手・鳥谷」不発 7回好機で迷わず指名「あそこはトリと決めていた」

[ 2019年8月29日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0―1中日 ( 2019年8月28日    甲子園 )

7回2死二、三塁、鳥谷は二ゴロに倒れる(撮影・大森 寛明)
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 阪神は28日の中日戦に0―1で敗れ、今季12度目の零敗を喫した。長期ロードを終え27日ぶりに戻ってきた本拠地・甲子園で1点が遠く7回2死二、三塁で代打鳥谷が二ゴロに倒れるなど矢野監督の勝負手も不発に終わった。2年連続で中日戦負け越しも決まった。

 歓喜の逆転劇は夢でしかなかった。今季2試合あった中止翌日の一戦はいずれもサヨナラ勝ち。2度あることは3度ある――。この日も1点を追う9回、1死から糸原の平凡な左翼への飛球をこの回から守備に就いた遠藤が落球(記録は失策)。27日ぶりとなった甲子園で神風再びを、虎党の誰もが期待したが、大山は痛恨の投ゴロ併殺。厳しい現実に矢野監督も唇をかみしめた。

 「ゼロじゃ勝てない。やはり悔しいです」

 1点が遠かった。3者凡退は3度しかなく、後半は毎回走者を出して好機を整えたが、決定打が出なかった。特に、勝負の行方を大きく左右したのが7回だった。2死から代わったばかりの藤嶋を攻め大山、代打高山の連打で二、三塁の絶好機をつくった。一打出れば逆転の場面で梅野に代打鳥谷を起用。だが1ボール1ストライクから外角フォークを当てただけの中途半端な一打は二ゴロとなり大きなタメ息が漏れた。

 指揮官は、いまだ打点のないベテラン起用について「あそこはトリと決めていた。総合的に、全てのことを含んで鳥谷で勝負したいと思っただけ。それがいいと判断した」と説明した。

 今季の神宮最終戦だった25日のヤクルト戦後に、5年契約最終年となる鳥谷が「神宮どころか、自分が最後の打席になるかもしれないから」との“意味深発言”が波紋を呼んだ。27日に指揮官が「ムードが良くなる一つの材料としてトリの頑張りというのは、もちろんある」と必要戦力であることを強調。代打起用の背景には頼れる存在として、まだまだやれるとの思いもあったはずだ。

 期待に応えられなかった背番号1は「ストライクが来たら、打っていこうと思っていたのですが」とひと言絞り出しただけでクラブハウスに消えた。

 3位広島が敗れ、逆転でのクライマックスシリーズ進出に向け、是が非でも勝ちたかった一戦を落とした。ただ、まだ終わりじゃない。残り23試合。「明日は何が何でも点を取りに行って全員で勝ちます」。矢野監督は野手陣の反攻を期待し雪辱を誓った。(山本 浩之)

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