広島、痛恨逆転負け 2戦連続適時打なし 緒方監督「また明日」

[ 2019年8月29日 05:30 ]

セ・リーグ   広島2―6巨人 ( 2019年8月28日    東京D )

5回1死一塁、看板直撃の2ランを放った坂本勇を見つめる緒方監督(奥左から2人目)=撮影・三島 英忠=
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 直接対決に3連勝する逆転優勝へのシナリオは夢物語に終わった。広島は、快勝した27日を再現するかのようなソロ2発でも、菅野から白星を奪うには2得点では足りなかった。首位・巨人とは再び6・5ゲーム差に後退。緒方監督は「厳しい戦いは前からだから。また明日」と前を向いても、あまりに痛い1敗だった。

 幸先はよかった。初回1死から菊池涼が「芯に当たってくれた」と、カウント2―1からの真ん中付近のスライダーを左翼席に運ぶ11号ソロとして、先制に成功した。3回2死からは西川が「たまたま当たってくれた」と、内角のスライダーをさばいて右中間席への14号ソロ。しかし、西川は2点優勢の5回2死二塁で一ゴロに倒れると、4点劣勢となった7回2死一、三塁では菊池涼が三ゴロ。勝負どころで菅野が上回った。

 必勝への対策が通じなかった。迎打撃コーチは「菅野に右打者は難しい」と5番に安部、6番には野間を抜てきした。しかし「足があるからバリエーションのある攻撃ができる」と期待した野間は2点劣勢の6回2死一、二塁で二ゴロに凡退。3~6番が無安打と奏功しなかった。

 2番手の左腕・中川が登板した8回には、松山に代打・メヒアを送った。4番に座ってから10試合目にして初の代打での交代で、メヒアも空振り三振と起用に応えられなかった。東出打撃コーチは「松山の状態は悪くないけど、いい所に投げられた。代打も残したくなかった」と説明。計6安打を放っても、2試合連続で適時打は生まれなかった。

 残り21試合。2安打を放った西川は「まだチャンスはある」と下を向かなかった。29日の第3戦が落とせないことに、何ら変わりはない。 (河合 洋介)

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2019年8月29日のニュース