先端大・吉村 代打サヨナラ弾!人生初の本塁打が劇弾に「自分でもびっくりしています」

[ 2019年8月29日 17:48 ]

2019年度京滋大学野球秋季リーグ 第1節1回戦   先端大4―3花園大 ( 2019年8月29日    太陽が丘 )

<先端大・花園大>延長10回、右越えにサヨナラ弾を放ち三塁ベースを回る先端大・吉村慎之介
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 劇的な幕切れに、いつまでも興奮がおさまらない。3―3の同点で迎えた延長10回2死走者なしから、春季2位の先端大・吉村慎之介(3年=福井工大福井)が代打に呼ばれた。昨秋に投手から内野手に転向し、これがリーグ戦初出場の男がフルカウントから高めの直球を一閃(いっせん)。思い切り引っ張った打球は風を切り裂いてぐんぐん伸び、右翼フェンスを越えた。サヨナラ弾。ガッツポーズで一塁を回ると、ダイヤモンドの感触を確かめるように、淡々とベースを1周した。

 「場面も場面だったので、思い切り振ろうと思っていました。何とかしてやろうという気持ちはあった。今までで一番(感触は)よかった。自分でもびっくりしています」

 それもそのはずだ。リーグ戦初出場どころか、野球を始めてから本塁打は1本も打ったことがなかった。福井工大福井時代には16年選抜で1次登録メンバーとなったが、直前で変更となりベンチ入りはかなわず。日の当たらない野球人生を歩んできた。だが投手としてのティー打撃の練習中、坂根耕世監督に打撃の才能を見いだされ、本格的に打者に挑戦。「ずっとピッチャーだったので戸惑いはあった」と明かすが、1日1000スイングを自らに課し「あいつはえぐい。すごい。ほんまに努力するんですよ、あいつは。誰よりも練習する。毎日練習してから、また練習する」と坂根監督も舌を巻く熱心さでチャンスをたぐり寄せ、今夏のオープン戦ではスタメンで起用される機会も増えていた。そんな矢先の値千金の一発。「うれしいとか楽しいとかより、しんどいことばっかりだったけど、今までの苦労が実ったのかなと思う」と頬を緩ませた。

 「途中出場でもできることはある。与えられた場所で全力を尽くそうと思う」と次戦以降への意気込みを語った吉村。「自分には野球しかないので」と丸刈りを貫く男は「倒すしかない。全員で勝ちにいきたい」と春季V、全日本準優勝の佛教大を撃破してのリーグ優勝を固く誓った。

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