【愛媛】宇和島東“上甲イズム”で9年ぶり聖地 愛弟子・長瀧監督「挑戦者の立場で」

[ 2019年7月31日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権 愛媛大会決勝   宇和島東7―3松山聖陵 ( 2019年7月30日    坊っちゃんスタジアム )

優勝を決めマウンド付近で歓喜する宇和島東ナイン
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 第101回全国高校野球選手権(8月6日から16日間、甲子園)の地方大会は30日、2大会で決勝が行われ、全49代表が出そろった。愛媛大会では宇和島東が松山聖陵を7―3で下し、9年ぶり9度目の出場。甲子園練習は1日から始まり、3日に組み合わせ抽選会が行われる。

 天国の名将も、満面の笑みを浮かべているに違いない。ノーシードの宇和島東が、今春センバツ出場の第1シード・松山聖陵を撃破。故上甲正典元監督(享年67)の下で97年春、夏の甲子園に「2番・中堅」で出場した長瀧剛監督は「とても甲子園に行けるチームではないと思っていたが、“夢”を意識してやってこられた結果」とほほ笑んだ。先行されてもしぶとく追い付き、3―3の7回2死満塁から赤松が中前へ決勝の2点打。「低い強い打球を狙っていた。やっとチームに貢献できた」と喜び、2年生エース舩田が3失点で完投した。

 上甲氏は宇和島東で88年に、済美で04年にいずれもセンバツで初優勝に導いた。14年9月に亡くなる直前、長瀧監督は病室を見舞い「あとは頼む」と復活を託された。時は流れ、今年4月に監督に就任。グラウンドの一角に「上甲さんあっての今の宇和島東」と恩師の写真を置き「甲子園に行ったら絶対に人生が変わるぞ」と昨夏は初戦敗退するなど勝ちに貪欲でなかった選手の意識改革に着手した。野球以外の雑談も増やして距離を縮め、わずか4カ月で急激な成長曲線を描かせた。

 「挑戦者という立場で一戦一戦集中して戦いたい」と長瀧監督。「上甲イズム」を継承した39歳の指揮官の下で昭和最後の88年センバツV校が、令和最初の夢舞台で98年夏以来21年ぶりの白星をつかむ。 (北野 将市)

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