長嶋氏、原監督の采配絶賛 5年ぶりV奪回「頼むぞ」

[ 2019年7月31日 08:45 ]

セ・リーグ   巨人8―5広島 ( 2019年7月30日    東京D )

15年2月のキャンプで原監督(右)と笑顔で話す長嶋氏
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 巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(83)が原監督の通算1000勝を祝福した。巨人では、通算1034勝を挙げた自身に続く史上3人目の大台到達。最後の指揮を執った01年のシーズン終盤に監督を託した当時を振り返りながら、選手の起用法を含めた思い切りのいい采配を絶賛し、5年ぶりのV奪回に期待を寄せた。

 原監督、監督通算1000勝おめでとう。しかし、早いね。あっという間だったような気がします。今でもあの時のことを、はっきりと覚えている。私が監督最終年だった2001年、終盤に差し掛かった頃のとある試合後、原君を東京ドームの監督室に呼んで、「後は頼むぞ」と伝えました。それに対して、彼は決して多くの言葉は残さなかったけれど、ただ、身体全身から漲(みなぎ)る自信を感じました。その真剣なまなざしからは「オレがやるんだ」「任せてください」という気迫があふれていました。

 実はそのシーズンの後半戦から、当時ヘッドコーチだった原君にベンチの指揮をお願いしました。堂々とした采配というより、テキパキとした采配で当時から監督としての資質、センスを感じさせていました。偉大なお父さん(故原貢氏)からも、多くの教えを学んでいたことと思います。

 私が監督として彼に託したかったことは、ジャイアンツは常に勝たなくてはならない。とにかく勝つ。そして、勝ちながらファンの皆さまに、「ジャイアンツの野球とはこういうもんなんだ」と喜んでもらうこと。そして、その中身は、自分でつくっていかねばならない、ということでした。また伝統の大切さも常々口にしてきました。しかし、原監督は見事にそれを短い時間で具現化してくれたと思います。

 実際、試合を見ていて感じることは、原監督は、実に選手の起用法が的確でうまい。昨日まで2軍にいた選手を翌日、1軍の試合で起用したり、思い切った継投策に出てみたり。原監督の判断力や決断力、いや、思い切りの良さには、感心させられるばかりです。正直、私にはまねできない、思い切りの良さを持っています。

 今、私から原監督に伝えたいことは2つ。1つは岡本君をジャイアンツの4番として、しっかりと育ててほしい。ジャイアンツの4番はどっしりとしていなければならない。不動でなければならない。岡本君はボールの捉え方を見ていても、その素質を持っていると、私は見ています。2つ目はこの夏場をなんとか乗り切ってほしい。そして力強いジャイアンツを再びファンに見せてもらいたいと願っています。

 私もまた東京ドームへ応援に行きます。監督通算1000勝といっても、原監督はまだまだ若い。これからも、ジャイアンツの繁栄の礎をしっかりと築いていってほしいと思います。頼むぞ!

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