【歴代巨人キャップが語る「原辰徳」】もがく若大将に見た“ダンディズム”

[ 2019年7月31日 09:00 ]

セ・リーグ   巨人8―5広島 ( 2019年7月30日    東京D )

お立ち台でインタビューを受け、力強い口調で質問に答える原監督(撮影・木村 揚輔)
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 若大将、やりましたね。今季3度目の指揮を執り、通算13年目で1000勝に到達した巨人・原監督。現役、コーチ時代を含め、取材してきた歴代の巨人担当キャップが原監督の人柄や当時の思い出を語った。

 原辰徳という生き方は、はたから見るほど楽なものではないと思う。天真らんまんな若大将。華やかな球歴に、指導者としての実績も申し分なし。だからといって銀のバットを持って生まれてきたわけでもない。

 1993年に長嶋茂雄監督が就任した。松井秀喜が入団し、長嶋一茂も移籍した。翌94年には落合博満まで獲得した。スポットライトの分量は減った。

 94年3月23日のヤクルトとのオープン戦。気温6度、雨の前橋で原監督は古傷の左アキレス健を部分断裂した。帰京の新幹線に乗る際は駅の階段をはって上った。その様子を取材した担当記者は一人もいなかった、と後に聞いた。

 同年9月7日の横浜戦(東京ドーム)では自らの代打に一茂を送られた。「これ以上やっていると(取材を受けていると)変なこと言っちゃうから」と言って、さまざまな思いをのみ下した。

 やせ我慢と矜持(きょうじ)と、それをおくびにも出さないダンディズム。それも原辰徳である。 (94年巨人キャップ・田村 智雄)

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