阪神・坂本、菅野から同点弾&勝ち越し打 2年ぶり猛打賞で存在感

[ 2019年7月9日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3―4巨人 ( 2019年7月8日    甲子園 )

3回2死一、三塁、勝ち越し適時打を放ち、ベンチに向かってポーズを決める坂本(撮影・北條 貴史)
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 頭脳派捕手ならではの準備が快音を生んだ。1点を追う2回2死走者なしで打席に向かった阪神・坂本は頭を働かせた。「8番で、なかなか対戦することがないバッター。そういう状況を考えた時に“何か起こしてやろう”と」。1ストライクから菅野の真ん中146キロ直球を強振すると、打球は左翼席まで到達した。

 菅野に限って油断などあるわけもないが、試合序盤で、相手は今季の出場機会が少ない自分――。坂本は打席にいながら捕手の視点でバッテリーの思惑を想像し「受け身になるのではなく、こっちからいくという気持ちで」と積極的にスイング。最高の結果につなげてみせた。4月4日巨人戦以来の今季2号は、阪神の捕手として初めて菅野から記録した本塁打でもあった。

 続く3回2死一、三塁ではカウント1―1から内角寄りツーシームを中前にはじき返し一時、勝ち越しとなる2点目をもぎとった。5回2死三塁では申告敬遠も経験した。さらに7回。原口の犠飛で同点に追い付いた直後、3番手大竹から一、二塁間を破る右前打を放ち、17年9月8日DeNA戦以来、自身3度目の3安打を記録した。

 それでも、敗戦に表情は冴えなかった。「負けてしまったので。勝ちという結果が一番重要で、それが僕に求められている仕事だと思う」。公式戦で初めてコンビを組んだ西を勝たせてあげられなかった。“もったいない”と思われても仕方がない失点もあった。だから最後まで笑顔を見せることはなかった。

 それでも、矢野監督からは「リュウ(梅野)に代わって出たところで、こういうことをしていけば、もちろんチャンスは増える」と一定の評価をもらった。梅野が左手首付近を痛めたことで巡ってきたチャンス。「勝利」というミッションは果たせなかったが、存在感を示すには十分すぎる活躍だった。(巻木 周平)

 ≪菅野から今季捕手で初アーチ≫坂本(神)が2回に2号ソロ。菅野(巨)から本塁打を放った阪神の選手は6人目になるが(過去5人は福留4、糸井2、大山2、木浪2、陽川1)捕手は坂本が初めて。

 ≪光る勝負強さ≫1試合3安打以上の猛打賞は2年ぶり3度目で、いずれも「甲子園の第1打席で左越え本塁打」からスタート。また、走者得点圏でのプロ通算成績は40打数13安打の打率・325。出番こそ少ないが勝負強さが光る。

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