【群馬】大ケガ負った監督を甲子園へ…前橋商ナインの誓い「ノックを受けるまで負けられない」

[ 2019年7月9日 21:29 ]

第101回全国高校野球選手権 群馬大会1回戦   前橋商7―1富岡 ( 2019年7月9日 )

<富岡・前橋商>大会直前にアキレス腱を断裂した前橋商・住吉監督も初戦突破に笑顔(撮影・大塚 徹)
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 「監督を甲子園に連れて行って、ノックを打ってもらう」――。それが前橋商ナインの合い言葉だ。

 9年ぶり6度目の出場を目指すチームは、投打がかみ合って1回戦を白星発進。「夏の初戦は独特。序盤は(チームが)固かったけど、いい形で勝てた」。試合後、そう話した住吉真篤監督の左足首は、ギプスでがっちりと固められていた。

 大会初戦を5日後に控えた今月4日、左アキレス腱を断裂する大けがを負った。松葉杖が手放せず、着替えをするのも一苦労だという。それでも試合中、特に攻撃中はベンチで松葉杖を使わず、立ったまま戦況を見つめた。

 今後、手術を受ける予定だという。普段は試合前のシートノックなども行っているが、今はもちろんできない。

 エース左腕・井上は「甲子園に行けばノックが打てると思う。(監督に)打たせてあげられるよう、頑張りたい」と話した。「選手は、監督にノックを受けるまで負けられない、と言ってくれています」と住吉監督。合い言葉とともに、チームは進撃を目指す。

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2019年7月9日のニュース