巨人V率100%!原監督積極采配で虎に7・5差 “勝負手”増田大が殊勲の三盗

[ 2019年7月9日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人4―3阪神 ( 2019年7月8日    甲子園 )

8回2死三塁、勝ち越しのホームを踏んだ増田大(左)を出迎える原監督(撮影・北條 貴史)
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 首位の巨人は8日、2位・阪神に4―3で競り勝った。原辰徳監督 (60)は同点の8回1死から中前打を放った4番・岡本に代走を送り、俊足の増田大を起用。三盗が決まり、陽岱鋼(ヨウダイカン)が左前に決勝打を放った。原監督の攻撃的采配で接戦を制し、今季最大タイの7・5ゲーム差。前半戦残り2試合で5・5ゲーム差以上の首位ターンとなり、過去12度全て優勝の「V率100%」となった。

 14年に他界した父・貢氏の教えに「思い、信じる」大切さがある。1点を守る9回2死二塁。原監督は球団通訳の肩に腕を回し、マウンドに向かった。

 「きちっとした意思の中でプレーさせるということ。勝負だよ」とマシソンに伝えた。代打・鳥谷は勝負の末の四球だったが、近本を二ゴロで競り勝った。昨季は12勝24敗と負け越した1点差ゲームが、今季12勝7敗。数字が勝負強さを物語る中「接戦を喜び勇んで求めるチームにすることが大事」と言った。

 80年ドラフト1位で4球団が競合の末に、プロ生活をスタートした。学生時代から王貞治、長嶋茂雄に憧れ、巨人入りを夢見てきた。当たりくじを引いた当時の藤田監督が右腕を上げた瞬間に「思うこと、信念の大切さを感じた」と振り返る。父の教えは「そして挑戦」と続いたという。

 3―3の8回1死。岡本がジョンソンから中前打を放つと、勝負手を打った。甲子園で開幕から16試合連続無失点の右腕に「2本も安打が続くことはそうそうない。先攻ですし、勝負に行こうと」。延長戦も視野に入れる中、4番打者の代走に俊足の増田大を送った。直後にけん制悪送球で二進。「行けたら行け」のサインの初球で三盗を決め、陽岱鋼の左前打で勝ち越した。

 決断力を自身のポジティブ思考が支える。熊本から大阪に移動した4月の遠征。空港で自身の乗り込むプロペラ機の安全性を口にした上で、昔から持つ考えを披露した。「俺が乗ってるんだから落ちるわけないよ」と。守護神の中川を8回に起用して無失点。6回に大城が勝ち越し弾を放った直後に交代させ、守備固めも行った。

 昨秋4年ぶりの復帰が決まると、「走塁のスペシャリスト育成」を掲げた。代走で131盗塁のプロ野球記録を持つ鈴木外野守備走塁コーチを入閣させ、昨季12球団ワーストの61だった盗塁数はリーグ3位の48盗塁と機動力が増した。3者凡退が一度もない接戦を取り「そういうチームよ、まだまだ。今日はやや上回ったというところ」と言った。5年ぶりV奪還へ、チーム力をさらに強固にする。 (神田 佑)

 ≪原監督、最大リードでの折り返し≫首位の巨人が2位の阪神に勝利。両チームのゲーム差は7・5となり、巨人が2位につけた差としては6日に並ぶ今季最大タイだ。また、チームの前半戦首位ターンは4日に決めているが、この日の勝利でその時点での2位とのゲーム差が5・5以上になることも確定。原監督にとっては14年以来7度目の前半戦首位だが、02、12年の4・5差を上回る最大リードでの折り返しになった。なお、巨人の5・5ゲーム差以上での前半戦首位 ターンは94年(8・5差)以来25年ぶり13度目。過去12度は全て優勝しており、V確率は100%になる。

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